床の上で何度も愛しあい、疲れたのか、ついうとうとしてしまう。
はっと気付くとタクマも裸の腕を私に回したまま、スースーと寝息をたてている。
タクマ、よかったね。2年も受験勉強に費やしちゃったぶん、これからは地元で大学生活楽しんでね。。。これで、本当にお別れ。ありがとう。
心の中でつぶやくと、私は彼を起こさないよう、そっと、その腕を抜け出して、洋服を身につける。音を立てないようタクマの部屋を後にする。
帰宅し、家事をバタバタと片付けると、パソコンを開く。
名前をつけた作品はこれが最後。次からはまた「貴方」との話にしよう。そう、タクマとの話を最後に。。。
『人妻 玲子の白日夢 10 タクマとのこと
「玲子さん、玲子さん。。。玲子。」
タクマは20歳。
職場で知り合った、やはり息子と同い年の男の子。私に懐いてくれた彼と、一度だけ、という約束で愛し合う。
カイとは違い、多分、女性経験はない。
私の身体をどう扱ってよいのかわからないようで、ただ闇雲に触ってくる。
「タクマ君、ちょ、ちょっと待って。焦らないで。」
私はタクマの手から一度逃れ、自分で服を脱いでいく。ぽちゃぽちゃと緩んだ身体を若い男の前に晒すのは、恥ずかしい。
それでもタクマは欲望の火を宿した瞳で私を見つめ、「玲子さんのおっぱい。すごい綺麗。舐めていい?」と乳首にむしゃぶりついてくる。
ストレートな愛撫にそのまま溶けてしまいそうになる。でも、タクマのこれからのことを考えて、教えたがりの私が顔を出す。
「そこ。舌で転がすみたいに回してみて。。。あン。気持ち、いい。ちょっとだけ、歯で噛んでくれる?痛っ!もう少し柔らかく、甘噛みするみたいに。。。そうよ。」
乳首から、じんじんと快感が広がる。
「少しずつ下を、舐めて。。。」
タクマの舌がお臍の周りを通過し、敏感な襞の部分に到達する。
他の相手なら絶対にやらない行為。自ら襞を開き、包皮をずらして敏感な突起を露出させる。
「ここが、女の一番感じるところ。でもすごく繊細なの。男の人、勘違いしてここを強く触る人がいるけど、そっと触れるか、舌と唇で柔らかく舐めてね。あ、タクマ。。くん。。。。
上手。。そのまま、指を中に入れて。」
タクマは私の言葉を忠実に再現しようとする。
無心に私のそこをに舌を這わせ、中指を私の中に忍びこませる。
「中の、上の方よ。奥じゃなくて。女の。。。スィートスポット。そこを軽く引っ掻くみたいに刺激して。」
「玲子さん。。すごい。後から後にから、溢れてくる。」
「タクマ君が上手だから。いっぱい気持ち良くしてくれたから、お返しね。」
落ち着いて見てみると、まだタクマは服を着たままだ。私は再びタクマの唇を捉えながら、タクマの服を脱がしていく。
耳元に「タクマの感じるところも、教えて。。」と囁き、ふっと息を吹き込む。
うなじから、首すじ、鎖骨へと唇を這わせ、タクマの乳首をきゅっと吸ってみる。ぴくんと身体が反応するのを見逃さず、左右の乳首を舌で転がすように愛撫する。
「あ。あ、玲子さん。。そこ。」
「タクマ君、乳首も感じるのね。私と一緒。。可愛い。。」
タクマの乳首を責めながら、下半身に手を伸ばすと、そこは既に大きく硬く盛り上がっていてトランクスの前の部分が湿っているのが分かる。
私はトランクスのゴムの部分に手を差し入れ、天を仰ぐほどそそりたっているタクマのそこを外に解放する。
彼がそうしてくれたように、乳首から、お臍を通って、ピンク色の肉の柱を口に含む。丸い形の裏側を舌でペロペロと舐め、唇をすぼめて上下に柱の部分をしごいていく。
「玲子さん。。あ、あ、あ、ダメだよ。気持ち良すぎる。そんなにしちゃ、すぐ出ちゃう。。」
「まだためよ、がまんして。私の中でいってくれるんでしょう?」
私は意地悪く唇を離したり、含んだりを繰り返す。その度にタクマは切ない声をあげ、仕舞いには泣きそうになって私を求める。
「玲子さん。俺、初めてなのに。。これ、刺激強すぎだよ。お願い。もういかせて。。。」
私はタクマから唇を外し、化粧ポーチに忍ばせておいたゴムをタクマに被せていく。
「いい?女の子を泣かせちゃだめよ。必ず着けてね。わかった?」
ウンウンと頷くタクマの上に跨がり、私はゆっくり腰を沈めていく。
「あっ、ああ!!」
私より、タクマの声のほうが大きい。
根元まで飲み込み、しばらくタクマの大きさ、硬さを楽しむ。
タクマの両手を自分の乳房に導き、腰をグラインドさせる。
「玲子さん。。この角度、すごい。イヤらしい。。ハァ。。ハァ。玲子さん。お願い。写真、写真撮らせて。」
私の返事を待たず、タクマは私を貫いたまま手探りで自分のスマホを探す。左手で私の乳房をつかみながら、右手でスマホのシャッターを切っていく。
「顔は写さないで。あぁっ。。。!」
主導権は、タクマに移り、下から突き上げられて、のけ反る私の姿をタクマはカメラに収めていく。
「玲子さん、ありがとう。色々わかった。ここからは俺に任せて。バーチャルでなら十分予習済みだから。」
そう言って、私から一度身体を引き抜くと、今度は自分が上になり、私の両腿を左右に大きく開いて一息に私を貫く。
激しい。。焦らすことなど、全く頭にないのだろう。本能のままに情熱をそこにぶつけてくる。
あっン!あン。あン!!
そこからは、タクマの思うまま。
一度果てても、すぐに回復するタクマのしたいように、後ろから、立ったまま、足を交差させ、私たちはお互いを貪りあう。
最後にお互いの顔を見ながら果てた後、睡魔に襲われ、夢の世界に誘われていく。。。』
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これで、ちゃんとタクマを送り出せる。
タクマとの行為を思い出して、朗読を録音し、菅原にデータを送信する準備をしていると、ラインの通知が来る。
タクマ。。。
開いてみると、たった、一言。
「玲子さん。ありがとう。」
そして、あの時の写真が一枚添付されている。
若い男の手に乳房を掴まれ、下から突き上げられている私。後ろにのけ反った上半身は、心なしか薄赤く上気しているようにも見える。
首から上は綺麗にカットされていて、周囲は淡くぼかされている。
菅原に、その写真も付けて送付する。
「『人妻 玲子の白日夢 10』送ります。イメージ写真を1枚つけますので、よろしかったら使ってください。」
これがタクマへの最初で最後のラブレター。
タクマに返信することなく、私はスマホのページを閉じる。
「さあ、次は何を書こうかな。あ、その前に、仕事探さないと。求人サイト、求人サイト。。。」
(終わり)
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