その後も、遅番の日になると黒い紙袋が置かれ、中に入った下着を身につけ、塾長室で松本に抱かれた。
いつもタオルを噛み締め、バイブレータでオナニーをさせらている時も、デスクの前の椅子に座る松本に跨がって、下から突き上げられている時も、塾長室の姿見の前で四つん這いになり後ろから貫かれるている時も、頭の端にはタクマを思い浮かべている私。
大学入試の日が刻一刻と近づく。
タクマは私との約束など忘れたのかと思うほど、一切、性的な話をすることはなくなっている。
出願前の面談でも、受験の話だけ。
「えっ?W 大学しか受けないの?」
「あと、地元の国立。」
「。。。練習の意味で、他も受けない?」
「練習なら、さんざんやったよ。これ以上、親に無駄な金、使わせられない。」
「そっか。わかった。頑張ってね。」
「うん。」
第一志望のW大。可能性は7割ほどか......。
2月に入り、受験シーズンに突入する。
タクマ以外にも、沢山の担当生徒を抱えている私は、仕事に追われて日々を過ごした。
タクマの受験の翌日、電話で手応えを聞くと、
「大丈夫だと思う。さすがに今回は。」と、頼もしい答えが返ってくる。
そしてW大学、合格発表の日。
ジリジリしながら電話を待つ。
ちょうどその日は遅番で、塾長室に呼ばれた私は、気も漫ろでしょっちゅうスマホを覗きこむ。
松本に、ソファの上で乳首を吸われながら、こっそりラインを確認する。
もうとっくに結果は出ているはず。。。
嫌な予感がする。
松本が私の中で果てた後、もう一度スマホを覗いてみる。
あっ、来てる!
私は急いでラインを開く。
「西崎チューター。W 大......、ダメだった。。」
(続)
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