慣れた手つきで、海斗はブラウスのボタンを全て外し、背中のブラジャーのホックを外す。
カシャッ!カシャッ!
乾いたシャッター音が響く。。。
私が書いた小説のシーンをなぞっているだけなのだが、私は今さらながら重大なことに気がつく。
妄想ではアブノーマルな性行為を書き散らしていた私だが、リアルに男に触れられることなど、ここ何年もなかったのだ。
乳房に海斗の手が触れただけで、呼吸が乱れ、心臓が口から出てしまうのではないかと思うほど、鼓動が早い。
この次は、確か、乳首を愛撫されるシーンのはず。。。
緊張から、身体をこわばらせてしまう私。
海斗はゆっくり乳房を掌におさめると、私に微笑みかける。
「綺麗ですよ、玲子さん。そんなに怯えないで。玲子さんの小説と、少し順番が違いますが、こっちが先のほうが良さそうだ。」
海斗は私の耳元に唇を寄せ、そう囁くと、そのままそれをスライドさせて、私の唇に重ねる。
小説さながらに、柔らかい唇。
ちゅっ。ちゅっ。
海斗は私の唇をついばむように、軽く触れては離し、触れては離す。
カシャッ!カシャッ!
それだけで私は崩れ落ちそうになってしまう。
海斗の左腕が、私の背中に回され、ぎゆっと支えられているのを感じる。
小鳥のようなキスが、徐々に激しさを増す。
私の中の、何かが崩れていく。
耐えきれなくなった私の唇が緩むのを待って、海斗の舌が私の中に忍びこむ。
海斗の舌先を感じた途端、自分の中の「女」が目覚める。自分から、海斗の舌に絡みつき、吸い付いてしまう。
カシャッ!カシャッ!
貪り合うようなキスを、菅原がカメラにおさめていく。
海斗の唇が、私の唇を離れ、乳首に下りていく。スイッチの入ってしまった私は、もう怯えることもなく、海斗の舌と歯の愛撫に嬌声をあげる。
あっ。。。あン。あン。。。!
カシャッ!カシャッ!
自分の書いた小説の続きを思い浮かべる。
この後、確か、下着ごしの愛撫。。。挿入。。と続くはず。でも、これは単なる撮影。きっとそのポーズだけして写真さえ撮れればいい話。
そう思い込もうとするが、頭のどこかで、それ以上を期待している自分がいる。
海斗が私の両腿を左右に開く。
カシャッ!カシャッ!
「玲子さんのここ、濡れてる。」
わざと小説と同じ言葉を口にする海斗。
恥ずかしさに両手で顔を覆う私。
クロッチの部分に海斗は唇を近付け、布越しに、その部分に舌を這わす。押し付けられた鼻の部分が、ちょうど敏感な突起に辺り、じわりとした快感が広がる。
「イヤらしいメスの匂いがする。」
そう言って海斗は更にそこを舌で責めてくる。
「カイ。。。ダメ。。あ......ン。」
私は自分の作品を思い浮かべながら、彼を「カイ」と呼ぶ。
海斗の手がショーツを脱がしにかかる。
一瞬、手で制しようとするが、再び海斗のキスに幻惑されるうち、抵抗する気持ちが溶かされてしまう。
剥き出しになった下半身に、もう一度、海斗かを顔を埋めてくる。
カシャッ!カシャッ!
カメラは海斗の後ろから映しているため、そのポジションをとるだけでも十分それらしい画は撮れるはず。
しかし、海斗はカイに成りきっている。
私の襞は海斗の指で左右に広げられ、剥き出しにされた敏感な突起に海斗の舌が絡みつく。
ひぃ~~っ!
あられもない、悦びの声をあげてしまう私。
襞の入口からズブリと指が沈み込まれる。
海斗の指は私の肉壁の感じる部分を探りあて、そこを押し上げるように刺激してくる。
外側から内側から絶え間なく快感を送り込まれ、私の理性は完全に崩れてしまう。
海斗がズボンを脱ぐと、自分から貪るように彼を口に含み、だらだらと涎を垂らして、海斗のそこを舐め、吸い上げ、飲み込んでいく。。。
カシャッ!カシャッ!
「玲子さん。。。すごいよ。。。あっ。。。気持ちいい。。」
今迄、私を責めたてていた海斗の口から、甘い喘ぎ声が漏れ始めると、脳が痺れ、唇をすぼめめて更に上下の動きを激しくする。
「あ、ダメだよ。玲子さん。待って、出ちゃう。いやだ。玲子さんの中でいきたい。」
海斗は私の唇から身体を抜くと、素早くゴムを着け、私を仰向けに横たわらせる。
もう一度唇を合わせると耳元にそれをずらして囁く。
「玲子さん。。挿れたい。。いい?」
微かに頷く私を見つめながら、海斗は私を左右に開き、見事に硬いそこを私の潤んだ部分に何度か滑らせると、ズブリと奥まで貫いてくる。
!!!
カシャッ!カシャッ!
そこからは、もう、細かいことは覚えていない。ただ、ただ、海斗の動きに合わせ、本能のままに叫び、感じ続ける。
向きを変えられ、お尻を高くあげて、後ろから貫かれ、獣のように吠えて肉の悦びを貪る。
カシャッ!カシャッ!
時折混ざるシャッターの音が、更に私達を煽っていく。。。。
(続)
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