少女とはいえ光希の行動に刺激された由真は私に抱きつき頬擦りをしてきた
「紀之さんの手、暖かい」二人の少女の大胆で幼い行動を静止するように冨樫の妻が言った
「皆さん、昼食にしましょう」
昼食は和やかに終わった。そのあとは私と光希は由真の部屋に、優子と美優紀は別の部屋に客間に通された
「ねぇ、何して遊ぶ」
「トランプしよ」二人の少女は楽しそうだ。
「ババ抜きね」
「罰ゲームありで」
「おいおい、怖いな」私は少女たちの会話について行くのがやっとだった。
「じゃー、負けた人が勝った人にキスするってどう」由真の提案に度肝を抜かれた
「それいい、パパいいよね」光希がトランプを切り始めた
「あ~、負けちゃうかも」由真がカードを見て言った
「負けてキスしたいくせに~」光希が茶化す
「それは作戦かな」私は由真のカードを引いた
「やった!凄い、紀之さんさすが」私は見事にジョーカーを引いてしまった
「パパ弱!」私が負けた。結局光希が勝って私は娘の頬にキスをした。10年ぶりくらいだろうか。
「もっとやろ」由真がカードを切った。次は私が勝った。そして光希が負けた
「パパ恥ずかしから目をつぶって」光希は叫ぶように言い捨てた
「どこにするの~」由真の声がした
「もう、由真ちゃんたら」娘は頬にキスをしてきた。次は光希が勝って由真が負けた。少女たちのキスシーンは私は甘酸っぱさを覚えた
「由真。光希ちゃん、お母さんたちお出かけしてくるけど、お留守番してる?」ドアの外から冨樫婦人の声がした
「三人でトランプしてるからお出かけしていいよ」由真が答えた。
「それじゃ、夕食までには戻るわね」
「は~い」夕食まではあと4、5時間はありそうだ。
窓の外から、冨樫夫人、優子、美優紀の三人が車に乗り込むのが見えた。冨樫は残っているのだろう。
「最後の一回ね」光希はカードを切った
「今度は勝てますように」由真は願った。
「ああ、負けちゃった~」由真が負け、私が勝った
「それじゃ、由真ちゃん、罰ゲームよろしく、わたしちょっとはずすから」
「光希ちゃんゆっくりでいいよ」
「うん、それじゃ、パパをよろしく」光希が部屋を出た
「紀之さん、恥ずかしから目をつぶって下さい」由真がまっすぐ私を見つめた
「キスしたことにしとけばいいよ」
「ダメです、早く」私は目を閉じた。由真が近づいてくる気配がした。次の瞬間、柔らかいものが口唇に触れた。慌てて目を開くと、少女が微かに震えながら私の口唇に幼い口唇を重ねていた
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