「ねえ、ノン様、光希ちゃんね、今夜あの男の娘さんと会うらしいの」光之と別れ、私と優子はホテルにチェックインしていた
「娘って、光之の子種の?」
「そう、中学に入って引きこもりになっちゃったんだって」
「またどうして」
「奥さんが50歳過ぎてからの子供でしょ、周りのから好機の目で見られたらしいの」
「そうか、可愛そうだな」
「その辺はパパなのね」優子の笑顔で先日の光之が4年間抱き続けた家政婦を思い出した
「光之の過去の家政婦さん知ってる?」
「ええ、知ってるは、美千代さんでしょ、75歳くらいかな」
「そうだろうな」
「一度街であったことがあるの」
「へえ~」
「ご主人様が通りすがりのおばあさんのお尻を撫でたの、びっくりしたわ」
「ええ~」
「その人が美千代さん。美千代さんはご主人様を見て嬉しそうだったわ。その後ご主人様は美千代さんとの過去を話してくれたわ。その時、ご主人様はかかわった女性を大事にしてくれるんだなって思って安心したの」優子の言葉に私は救われた気がした。
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