「俺が美智子を愛している本当の理由を教えるよ」光之はバッグからタブレット端末を取り出した。
「これが俺が人生で最も愛した女だ」和服を着て小さな男の子の肩に手をかけてはにかんだ笑みを浮かべる女性が移っている。男の子の服装から七五三の記念写真と思われた
「俺が七歳の時の写真だ、この時父親はすでに愛人が何人もいて家にはほとんど帰って来なかった」ショートヘアの女性はどことなく美智子に似ていた。
「俺は母に愛情を注がれて育った。生活費は充分に親父は入れてくれていたから、母は専業主婦としていつも俺のそばにいてくれた」
「美智子さんに似てる」美由紀が覗き込んだ
「これは母の久美子が36歳の時の写真だ」光之はバーボンのグラスを空けた
「この6年後、俺は母を犯した」
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