月曜日、前日夜遅く美優紀に送られて来た光希は朝元気に登校した。妻は自然に振る舞っていたが、なんとなく違和感を感じてしまう。息子は週末の予定をしきりと気にしていた。
「また美海ちゃん来てくれるかな?」
「お願いしようと思ってるけど、パパは予定あるの?」
「あるよ、会社の研修」適当な理由をつける。妻も娘も泊まりの予定が入っている。つまり我が家はバラバラに週末を過ごすことになる。
「やった!美海ちゃんに会える~」息子は上機嫌で出ていった。
「あなた、お話があるの」
「何だ?」
「赤ちゃん出来たかも」妻の言葉に複雑な思いが交錯する
「そうか、外出するのもいいが、気をつけろよ」
「はい」妻は視線をそらした。
水曜、光之と会った。個室の居酒屋で
美優紀を同行させていた
「光希のギャラの残り分と、週末の貸し出し料だ、俺の取り分を引いて、250万だ」封筒から一度中身を出して私が札束を確認すると光之はまたしまってから封筒を渡した
「娘の将来のために使ってやれ」
「ああ、わかったよ」私は素っ気なく返事をした
「そう言えば美智子のやつ子供出来たかもって言ってきたぞ」
「そうか、あいつは出来るだけ早くお前に伝えたいっていってたな」妻が目の前にいる男の子供を妊娠した。私は身体中の血液が逆流するような気分になった
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