2年後、我が社は冨樫の親父の力をかりて建設会社を吸収合併した。そしてその翌年、美保女医の病院建設を受注した。メインで打ち合わせに登場したのが、里帆という女性だった。彼女はシングルマザーで、二人の女の子を育てていた。その体験や苦労を病院経営に生かし、シングルマザーが安心して出産、子育て、社会進出を目指せるといった理念を打ち出してきた。
女医となった、みなみと再会した。彼女もシングルマザーとなっていた。そして女性としての艶やかさを備えたみなみは最高に美しく輝き出していた。そして、彼女の脇にはまだ医者の卵のあの青年「ノン」がいた。彼との関係も改善され、純粋にビジネスパートナーとして交流している。
家に帰ると、妻と可愛い盛りの息子が待っていた。私は仕事も家庭も満足出来る日々を送っている。妻と娘を寝取られた代償は新たな家庭と、私の元家族を含めた幸せだった。
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