私はドンキホーテを呼び止めた。彼は不機嫌な顔をした。妻が入院していると告げるとお大事にと言って去ろうとした。だが私は彼を呼び止めた
「妻に会ってやってくれないか、誰も会いに来てくれなくて寂しがってる」
「少しなら時間ありますけど」
「ありがとう、君のお母様がここの婦人科部長さんだったよね。」
「ええ」
私はVIPの病室のドアを開けて彼を招き入れた。そこには妻の由真がベッドで赤ん坊の顔をのぞいて微笑んでいた
「由真、美保先生の息子さんだ」
「こんにちは、お世話になってます」
「ずいぶんお若い奥さんですね」青年はとまどっていた
「まだ、正式には結婚してないんです。わたし、まだ、15歳なんで」
「ええ」青年は言葉を失った
ドアがノックされた。光希が入ってきた
「こんにちは」光希は青年に挨拶した
「娘の光希だ」私は娘たちの青年への反応を楽しんでいた。
「どうも」青年は戸惑いながら挨拶した
「この子も先日ここで出産したんだ、お母様にはよくしてもらったよ。何せこの子も15歳だからね」
「もう、パパったら、おしゃべりなんだから」光希は青年にソファーを進めた
「パパの知り合いにこんなにカッコ好い人いたなんて知らなかった」
「ほんと」由真も微笑んだ
「いや、そんな」青年は照れた。さっきまでの不機嫌さは吹き飛んでいた。私に邪な考えが浮かんだ。この青年に娘たちを…
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