「どうしたの?」
「いや、何でもないよ 相変わらず由美さんの作る卵焼きは美味しいね」
由美が持参したお弁当を食べながら、初めて由美に浣腸排泄させた場面を思い起こしていた あれから幾度、行為を繰り返しただろうか
一度、こんな変態な男で良いのか と尋ねたことが有った 由美は嬉しそうに答えた
「タカさんの前だけでは本当の自分を晒すことが出来るの タカさんは私の内面を見てくれるから タカさんも同じでしょう?」
「タカさんが私に性癖を打ち明けてくれた時、あ、この人なら自分を受け入れてくれるって そう思ったの だから、私もタカさんの望むことを受け入れたいの」
普段は真面目に良き妻、良き母を努めながらも長年に渡って熟成されたワインに沈む澱のように、欲望は堆積していたのだ
確かに、静かに丁寧に扱えば上質な味を楽しめるだろう だが、ワイン自体はそれを望んでいるのだろうか? 豊潤で味わい深い上澄みだけ
でなく、苦味や渋味、それらを含めた全部を味わって欲しい、飲み干して欲しいのでは無いだろうか?
「大したものじゃなくてごめんね」
「お弁当、美味しかったよ でも、一番のご馳走は、」
部屋に備え付けられたソファーにピタリと寄り添いながら腰掛けている由美の乳首を箸で摘まむ
「嫌だ、もう」
「ベッドに行こうか」
由美は微笑みながら立ち上がり、豊かに果肉の付いた身体で包み込むように抱き着いてきた
由美の胸元から、微かに甘いミルクのような匂いがした
続く
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