スポーツクラブのロビーで、高木トレーナーが待ち構えている。
「トレーニング最終日となりました。最後に体重測定をしますので、このプログラムで、できるだけ脂肪燃焼しきってしまいましょう。では、ウェアに着替えて来てください。」
「。。あの、最後のプログラムって。。どんな。。?」
愚問とは思うけれど、尋ねずにいられない。
「マラソンですね、名前をつけるなら。長時間トレーニングになるので。」
???
不安そうな表情の私に、高木トレーナーはにやりと笑い、
「大丈夫ですよ、皆一緒にやりますから。お互いに刺激し合って、案外やりきれちゃうもんです。さぁ、早く着替えてきてください。もう始まってますから。」
と、私を急かす。
マラソン?皆、一緒に?
はてなマークで頭がいっぱいなせいか、既に慣らされてしまったせいか、例のマイクロビキニを恥ずかしいと感じることもなく、トレーナーのところに戻る。
「マラソンは入念な準備運動が必要です。いきなり始めると身体に負担がかかりますから。まずは見学しながら、今までのトレーニングのおさらいをしていきましょう。ドアの窓から中をの様子を見てください。」
トレーナーに促されて、スタジオDのドアの前に立つ。ドアは外側からでもスタジオ内が見えるように、上の部分にガラスが嵌め込まれている。
防音になっているので、中の音は聞こえない。
そっと、中を覗いてみる。
!!!
私は、ごくりとつばを飲み込む。。
(続)
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