彼女は立ち上がるとコーヒーカップを乗せたトレーを持ちながら何か思案しているようである。「圭佑君、お布団どうする?この上じゃ身体も痛いでしょう?」そう言いながら足でカーペットを何度か擦るように動かした。「あっ、僕ならここでも大丈夫ですよ。家でもそんなもんですから。」彼女の姿を横目で見ながら答えていた。デニムと言う綿生地のズボンは腰から下のフォルムを強調するかのように肌に張り付いている。腰下のY字部分は特に想像を掻き立てた。「じゃ、毛布だけで大丈夫?」彼女は僕の了解を取るように尋ねると部屋を出て行った。(純也のお母さんって本当に艶っぽいよな。グラスにいる子供じみた女子達とは全然違う雰囲気だ…)。クラスメイトの女子生徒を引き合いに出しながら考えていた。つまらない話で騒いでいる級友達とはまるで違う落ち着き感がある。気持ち的な余裕すら感じられた。(大人の女って感じだよな)。手元で開いているテキストに目をやりながらも、先程から目の前にいた大人の雰囲気を醸し出している女性の事を考えていた。頭の中の無形の想像は僕の下半身に有形な形となって現れた。膨張感が増し、ズボンの窮屈感すら感じていた。ガチャ。ドアが開く音についで再びおばさんが部屋に入って来た。「本当に毛布だけで良いの?風邪惹かないでね。」そう言うと僕に毛布を一枚手渡すと既に寝入っている息子の背中からもう一枚の毛布を掛けた。(やっぱり、お母さんなんだな…)。甲斐甲斐しく息子の世話をするおばさんの姿を見ていた。
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