まだ、昼は暑さを感じるが夜ともなると些か寒さを感じるようになっていた。おばさんも同じであろうか、流石にこの時間になると寒さを感じたのだろう。黒い長袖のTシャツにジーンズ姿である。「圭佑君、寒くなってきたから毛布でも持ってくる?大事な時期だものね。風邪でも惹いたら受験どころじゃないでしょ?」おばさんの優しさが伝わる言葉であった。日中は暑さを感じていた為、半袖のシャツ一枚だけである。「そうですね。ちょっと寒いかな…」そんな僕の言葉に反応したかのように、「じゃ、コーヒーはもう良いかな?」僕が頷くと目の前にあるコーヒーカップに手を伸ばした。僕の座っている位置関係的なものか、おばさんの胸が目の前に見えていた。黒いシャツの中にリンゴか桃でも入れている感じである。注視も出来る訳もなく横目でチラチラと見ている程度だった。
(おばさんの胸って大きいよな…)不純な感情が頭の中をよぎっていた。まるで、シャツの中から何かで押し出しているようにもみえていた。「純也!風邪惹くわよ」既に寝入っている息子を揺すり起こしていた。「一度寝たら起きない子なのよね。」両膝を立てて我が子の世話をしているが僕の視線はおばさんの臀部を見つめていた。臀部にフィットしたデニムが艶やかさを増している。丸みを帯びたその臀部を見つめていた。「こうなるともう駄目なのよね。」起こすのを諦めたのかもとの位置に正座をすると溜め息をついていた。僕の心の中ではある変化が起きていた。今までとは違った感情である。友人の母親と思って接していた人を異性として見ていたのだ。「じゃ、毛布持って来るわね。」そう言って立ち上がると自然と僕の視線はデニムのフロント部分に目が向いていた。
※元投稿はこちら >>