寒いせいか、飲み物を摂りすぎているせいか小用を模様してきた。膀胱が限界の状態である。テキストをテーブルの上に置くと勾配の強い階段を下りた。いつもお邪魔している為か、他人の家ながらも間取りなども熟知していた。台所があって、その廊下を行くと浴室がある。その向かえにトイレがあった。その先は勝手口である。余裕の無い尿意を感じながらトイレに飛び込んだ。いつ終わるともないように洋式の便器へと吸い込まれていく。(だいぶ我慢していたからな…)気持ち的にも楽になり、ズボンのチャックを上げた。手を洗い、備え付けのペーパータオルで手を拭いた。用事も済みトイレのドアを閉めた。向かえの浴室から光が見えている。(おばさんかな?さっき先に入るって言ってたからな…)そう思いながら浴室を通り過ぎた。そして、また立ち止まる。今まで経験したことの無い感情が心に去来した。足音を殺しながら浴室の前に戻っていた。静かにドアノブに手を掛けるとゆっくりとノブを廻した。幸いウッド調のドアが僕の身体を隠していた。狭い隙間から中を覗いた。僕の位置からは三メートルほど先におばさんの背中が見えた。先程の格好である。彼女の隣には全自動の洗濯機が置かれている。(洗濯中かな…?)覗き魔ごときの勝手な想像であった。おばさんは、黒いTシャツを捲り上げると首を抜いて片方の手をそれぞれ抜いていった。薄い紫色と言うか、すみれ色のブラジャーの紐が背中に見えていた。後ろ手でそのホックを外すとすみれ色の胸当てを洗濯機の中に入れた。僕の鼓動は急激に高まっていた。(おばさんの背中…初めて見た…)目の前にいる熟した女性の背中を見ながら興奮は次第に高まった。
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