「そんでは..前のほうも..」
『いやいや、いかん、前はあっしが自分で、、』
勘兵衛は慌てて振り向き、思わず千鶴子の手を取った。
婀娜な表情をした千鶴子と目が合う。
「いいんですよ..ほら、楽になさって..」
千鶴子の言葉にいなされるように勘兵衛は再び前を向き直した。
すると、勘兵衛の脇下から手拭いを持った千鶴子の手が伸び、背中越しに彼の胸板を洗う。
『なんともかたじけない、、』
円を描くように洗う千鶴子の手は胸から腹へと下りていく。
贅肉のない引き締まった腹を洗いあげると、さらに手先が下を向く。
『お、奥さん、、それより下はいかん、、』
「ふふ..よく喋るお客さんねぇ..」
ゆっくりと下へ進む千鶴子の両手は際どいところのすぐ手前で二手に分かれ、太ももの付け根、鼠蹊部へと流れていく。
『おぉ、っ、、』
思わず声を漏らす勘兵衛。
それを揶揄うように千鶴子。
「ふふ..お客さん、可笑しな声ば出してどうしたんですかぇ? 笑」
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