「まぁまぁ・・・」
杉本の表情は余裕で、少しからかうような雰囲気に満ちている。
おそらく、そうすればさらに山崎が苛立つのがわかっていてそうしている・・・が、さすがにさらに煽り、わざわざ関係を壊すつもりは無いようで質問に答えはじめる。
・・・そうゆう今では川口だけが、今の段階でもまさに蚊帳の外ではある。
川口は、まるで俺の存在を忘れたかのように、視線を山崎と杉本の間で往復させながら、なのに何を言っていいか、2人が言っている意味がわからないふうにキョロキョロとしていた。
「・・・あのさ」
答え始めた杉本に対して、山崎は頷きもしない。
「山崎、優子と2人で風呂に入ったよな?」
山崎は右の眉を上げ、記憶を辿っているような表情になる。
けれどもちろん思いつくのだろう、表情は怪訝なままだが頷いた。
「便所も行ったよな?・・・もちろんここにいる三人とも」
今度は山崎と一緒に川口も頷いた。
「で、まぁ毎回じゃないけど、便所じゃなくて風呂に行って、小便を飲ませたりブッカケたり・・・」
2人は、どちらも言葉を発さず頷く。
「それさぁ・・・もうその時点で、優子の好みじゃなくない?」
2人は動かず、何も言わない。
「小便は、全部飲ませるかブッカケるかしかないっしょ」
2人は強張った表情で杉本を見ている。
「なんか、お前らがやってんのって普通の風俗でできそうっつーか・・・」
2人は同時に唾を飲んだ。
山崎が、おそらくは気力を振り絞って反撃する。
「つか、お前だって便所に優子を連れてったろ?・・・やってること一緒じゃねーか」
「てか俺、優子を便所に連れて行ったのクソする時だけだし」
「・・・は?」
「小便する時は全部、風呂で飲ませた」
「・・・」
「や、命令した瞬間はちょっと固まってたよ?」
「・・・」
「けどさ、俺が、お前はトイレットペーパーの代わりで良いよな?っつったら、「はい」て言いながらオナニー始めたぞ?」
「・・・」
「俺がクソして立ち上がったら、後ろから抱きついてきたぞ」
「・・・」
もしかしたら、山崎と川口は更生するかもしれない。
・・・いや、すごく正しい人生を歩むのではなかろうか・・・
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