「ああ・・・それは・・・しかたないね・・・」
妻からの返事はない。
ずっと、不自然な無言の時間が続いている。
視線の先には全裸の妻がいる。
もうアイマスクすら無い。
妻は日焼けした中年男の腰にまたがり、必死に首を振っている。
挿入しようとする男に向かって首を振り、その要求を否定している。
けれど、その左手を掴む手を振り払うことはなかった。
首を振る以外の拒絶の方法をとらなかった。
妻の左手は、男に導かれるまま固くなったチンポを握る。
このまま入れろ・・・
ほら、自分で入れろ・・・
窓越しには聞こえない、小さな男の声を携帯のマイクが拾っていた。
またグチョグチョになってるぞ・・・
欲しいんだろ・・・
ほら・・・
妻は首を振り、けれど左手に掴んだチンポを自分の穴にあてがっていく。
「ぁぁ、、、ダメ・・・そんな・・・」
携帯を口元から離し、小さな声でそう言いながら、俺の目の前で妻の腰が沈んでいった。
「あなた・・・ごめんね・・・帰れないの・・・」
「あ・・・・・・あぁ・・・そうか・・・」
「うん・・・」
「そうか・・・」
「・・・」
妻の腰が揺れ始めた。
右手に持った携帯が同じように揺れる。
口から出てしまいそうな声を左手で抑えている。
ギッ・・・ギッ・・・ギッ・・・
公衆便所の洋式の便座が音を立てる。
ギッ・・・ギッ・・・ギッ・・・
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