僕を見送り、加寿代さんが病室を後にしたのは6時過ぎのことでした。車のない彼女は、僅か5分程度の道程でもタクシーを使います。
そのタクシー家につき、すぐに明日のための仕込みの準備をするしたため、夕食は8時過ぎにとることになってしまいます。
食事を終えた彼女は着替えの浴衣を手に持ち、風呂場へと向かいました。彼女の入浴時間は、だいたい15分。
しかし、この日は30分と、いつもより15分余計に掛かってしまったようです。浴槽に張られたお湯を見ながら、掛け湯のお湯を自分の身体に掛けた彼女。
しかし、すぐに浴槽に浸かることはせず、その手をお湯で濡れた股間へと滑らせてしまったのです。猫背の身体が更に前へと傾きます。
クリトリスを擦り、濡れ始めたオマンコへと指が入り始めました。指は出し入れをされ、女の汁が分泌されるのを誘発をします。
入れていた指を抜き、『はぁ~…。』と一息をついた加寿代さん。すぐに、浴槽の縁に置いたビニールの袋を手に取りました。
そのビニールからは細い電線が出ていて、その先のピンク色の物体に繋がっています。彼女は風呂場にまで、ピンクローターを持ってきてしまったのです。
ビニールを被せているのは、そのスイッチ部。お湯で濡れて故障をさせないために、彼女なりに保護をしたのでした。
ビニールの上から、スイッチが入れられました。振動するローターは濡れたマン毛を押しのけ、クリトリスへと当てられます。
それはここ何日も味わう快感。あれだけ性行動しなかったおばさんでしたが、息子の部屋でコレを見つけてから、毎日オナニーを行ってしまっているのです。
しかし、風呂場で濡れた身体の中で立ったまま行う手淫は、いつもとは違う快感をもたらせてくれました。
そして、我慢しながらも出てしまう『ウゥ…、』と小声は、風呂場では響いて増幅をされてしまい、徐々に大きくなっていきます。
『欲しい…。もう欲しい…。』
そう思った時、彼女は男性器を迎えるように、ローターをオマンコへと押し込んだのです。途端に足が力を無くし、折れた膝で踏ん張ります。
誰もいない家、そして誰もいない風呂場で、『もう…、もう…、』と声を出して呟いてしまうのです。しかし、それ以上は彼女では言えませんでした。
『そんな女ではない。』と、自分をわかっているからです。
口には出さなかった彼女ですが、心の中ではちゃんと言っていたのです。
『もう…、もう…、してぇ~!もう、させてぇ~!、いっぱいいっぱい、逝かせてっ!逝きたいよぉ~!』と、狂いたい自分をさらけ出していました。
床に膝を着いた加寿代さん。ローターは床に転がり、その替わりに2本の指が自身のオマンコを襲っていました。
親指でクリトリスを押さえ付けながら、指は激しくオマンコを突きます。女の溢れる汁、同時に目からは悔し涙が流れています。
いろんなことを我慢して来た自分をもどかしく思ったからです。セックスに淡白。そして夫婦の営みを求めなかった旦那。
それを『当たり前。』と処理をした自分。そんな旦那の死。あの若さで人生を失った息子。いろんなことが脳裏をかすめ、涙を溢れさせてしまいました。
そして、オマンコで指が激しく動くなか、彼女は昇天を迎えます。彼女のオナニーは、だだ身体を満足させるだけのもの。
なので、頭の中には何も思い浮かべることはありません。ただ、指でオマンコを責めるだけのものでした。
しかしこの日、加寿代さんは頭の中に、一人の若い男性を思い浮かばせていました。その子は、彼女が昔から知っている男の子です。
その男の子は全裸になり、陰毛も生えてない綺麗な身体で、彼女と繋がっていました。綺麗なチンポを迎え入れると、彼女の気と高揚をしてくれます。
『欲しい…、欲しい…、』、加寿代さんは言葉にして、口から出しました。きっと、何十年ぶりに、男を求める言葉を吐いたのです。
しかし、彼女が呟くののは、意外な人物の名前でした。
『ヤスちゃん…、お母さんも気持ちよくなりたい…。』
加寿代さんが思い浮かべた男性。彼女はオナニーをしながら、彼のチンポを受け入れていたはず。それが、実の息子だったのです。
もちろん、二人にそんな関係はありません。
自分を悔いていた彼女。あんな姿になった息子が思い出され、手にしていたのは彼がどこからか手に入れたと思われる大人のおもちゃ。
それでオナニーをしてしまう自分を思うとおかしくなり、あの若さで彼女が一人も居なかった彼を、どこかわびしくも思えてしまったのです。
それが、誤ったオナニーをさせてしまったのでした。
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