加寿代さんは照明のついた部屋を一度見渡すと、彼の使っていたベッドへと向かいます。枕元には棚があり、そこにはいくつもの小さな引き出しがあります。
その一番小さな引き出しを、彼女は引きました。そこにはあるモノが入っており、彼女は手に取りました。これが、今夜の彼女を狂わせたのです。
その日、加寿代さんはある決断をしました。諦めたくはないですが、1つの結論を自分の中で出したのです。
『息子は、もうここへは戻れない…。』、彼の死期ではなく、『元気な息子は、もう戻っては来ない。』と、この一年間でそれを悟ったのです。
そんな彼女がとった行動。それは、『息子の部屋の片付け』でした。この日、彼女は『時が停まっていた』この部屋の片付けを行ったのです。
真面目だった息子の部屋は、そうは散らかってはいませんでした。それでも、出しっぱなしのペンや筆記用具、広げた雑誌の片付けをしていきます。
22歳の若者らしく、それなりの女性雑誌もありました。もちろん、母親である彼女も知らなかったことです。
それを『いやらしい。』とは思いません。ちゃんと大人になり、いつかは結婚をしてくれるものだと思っていたのです。
その彼女は、小さな引き出しを開けました。小物を入れようと思ったからです。しかし、そこにはあるモノが収められていました。
見た瞬間、加寿代さんは『どうして、こんなものが?』と思ってしまうのです。それが、なんであるのかは理解が出来ました。
ただ、『どうして男の息子が?』と理解が出来ませんでした。
彼女が見つけたモノとは、ピンク色をしたおとなのオモチャ。ピンクのローターでした。それを求めて、この部屋へとやって来てしまったのです。
ピンクローターを引き出しから取り出すと、加寿代さんはそのレバーを押し上げました。ローターは『ブゥゥ~。』と振動を始め、動くことが分かります。
ここで彼女は考えます。『息子が使っていたもの。』、その意識が元へ戻すことも考えてしまうのです。
5分後。彼女は、自分の寝室へと戻っていました。布団へ入り、目を閉じます。しかし、眠るためではありませんでした。
白の下着は太股まで下げられ、洗浄を行ったローターは口へと運ばれました。振動を始めると、舌が舐め始めます。
下半身では指が女性器を触り、ローターが使われるための御膳立てを始めています。ここで彼女は考えます。
『私は、なにをしているのだろう…?』
しかし、そんな考えもすぐに飛びました。マックスの振動で動くローターが、彼女のクリトリスへと押しつけられたからです。
『なにこれ?ちょっと~。』、それは彼女自身忘れていた感覚でした。もう、何年も感じたことがなかった感覚です。
クリトリスが強く刺激をされてしまい、『ハァ~ハァ~。』と呼吸がおかしくなって来ているのにも気づきます。
しかし、やめることが出来ません。そんな彼女は、ローターをオマンコの中へと入れてしまうのです。身体が騒いでいました。
もう、快感が充分に駆け巡っています。それでも、彼女は細い指を立てて、そのローターを『奥へ、奥へ、』と押し込みました。
『ウウゥ~!ウウゥ~!』、もう吐息では済みません。何年もあげてなかったはずの声が、加寿代さんの口から溢れてしまっていました。
※元投稿はこちら >>