「ハァハァハァハァ……」
『ハァハァハァ…ンッ……ハァハァハァハァ…』
「…ハァハァハァ……ヤバい…」
『ハァハァハァ…ヤバいねっ!フフッ!ハァハァハァ……』
若さ故か、母親だからか。リミットの外れ方は半端ではなく、普通の女性ならまず無理だと思うくらいに母親を犯していたが、母親もそれに悦んで応えていた。
流行っていたからそれに乗った形で経験したが、他の経験者達が皆こんな思いをしたのかと思うと、なぜもっと早くそうしなかったのかを後悔した。
「世話人」の隙間を突いて経験した事。確かに最初はそのルールに沿ってだったが、結局は家庭内で済んでしまう話……由美子さんが言っていた抜け道の意味をこの辺りで理解した。
たぶん由美子さんも自分の父親とそんな風になっていたんだろう事は簡単に想像できた。
そうなると集落全体で考えたら……と、…考える事自体意味のない事だと思ってやめた。
後日「ジャズイ」で由美子さんに母親との事を聞かれた時に、逆に由美子さんは父親と……と聞いたらすぐに口を塞がれたので、まぁ確実にそうなんだろう。
家庭内の関係については、さすがにおおっぴらに話す人もいなかったが、誰が誰の「世話人」かはだいたい皆把握していた。
学生時代から結婚しても若いうちは自由なセックスが認められてはいたものの、既婚者に声を掛ける人はいなかった。
配偶者の事を考えれば遠慮するのはごく当然だが、自由な中でも自分を戒める事が出来るかを、他の人が見極める制度でもあった。
そんな普通にみたら「乱れた性」の集落の長い歴史も、ある日突然激変してしまった。
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