11歳で儀式を済ませ小学校を卒業して中学に入り、そこでも変わらず由美子さんに「ヤスミ」やいろんな場所で相手をしてもらいながら、クラスメイトの恭子に恋をした。
恭子も同じ集落の女の子で、12歳の時に儀式を済ませていた。
儀式を済ませた男子と女子は、特に何かに縛られることなく自由にセックスができる。
ただし「世話人」だけには、「あの子とセックスしたい」と報告する必要があった。
もちろん「世話人」も若い子供達のセックスを監視しなければならない義務はあったが、基本的には集落に住む男子と女子であれば無条件に許可を出す感じだった。
男子は儀式から結婚するまで、女子は儀式から34歳まではほぼ縛りはなく、たとえ既婚だろうとお互い希望するならば自由にセックスできる。
女性の34歳までの避妊さえすれば許される自由なセックスは、その後の「世話人」の為に設けられた自由時間のようなもの。
「世話人」になると自分の意思とは関係なく男子の相手をしなければならない。
しかし結婚して子供を授かっても35歳ならある程度子育ても終わっている年齢。そこでまた若い男の子の欲望を受け止める役が回るのは、女性にとっても若くいられる秘訣だと言っていた人もいた。
由美子さんもそうだったが、「世話人」は若い男の子の欲望を受け止めるというよりも、性欲の増した「世話人」と若い男子の有り余る欲望とが合致した、お互いが満足できるシステムだった。
中学高校の男子は「ヤスミ」よりも小屋を使う事が多かった。
夕暮れ時、空いている小屋を探して「世話人」と2人で歩き回っているといろんな人から声をかけられる。
『ウチの「ヤスミ」使うか~?』
『あっちの橋の下は誰もおらんぞ!ハハハ!』
歩き回って結局は「世話人」の家の「ヤスミ」を使う事の方が多かった気もする。
自分の家の「ヤスミ」に恭子を連れ込む事が多かったが、夏の夜は小屋を回ったりいい場所を探して歩いていると、蚊取り線香の匂いをよく嗅いだ。
小屋や野外でする時は、だいたい皆蚊取り線香持参。歩いていると小屋や藪から蚊取り線香の匂いが漂ってくる。
蚊取り線香の匂いは「ジャズイ」の最中だと皆認知していて、蚊取り線香の匂いがするとその辺りから遠ざかるのがルールだった。
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