部屋に入って真っ先に目に入るのは、存在感のある真っ赤な椅子。夜景の広がる窓の向きに、少し背もたれが倒れた角度で備えつけてある。
座ればイルミネーションの輝く夜景を一望にできそうなそれは、なぜか一人掛けだった。
「シャワーを浴びておいで。これは取っちゃだめだよ。」不規則に動く振動体を着けたまま、私は不自然な姿勢でシャワーを浴びる。バスローブを身にまとい、貴方の元に戻ると、私は背後から、シルクの布で眼を覆われてしまう。
「夜景が見えなくなって残念かな。でももっときらびやかな世界を見せてあげるよ、君の頭の中に。。。さあ、ここに座って。その前に。。」貴方は私のバスローブをゆっくり脱がせ、裸の私を一度抱きしめると、さっきの椅子に私を導き、座らせる。足首に貴方の手の温もりを感じると、私の足は大きく開かれ椅子に装着されていたらしい器具で固定されてしまう。
恥ずかしさで、振動体の部分を隠そうとした私の手を、貴方はあっけなくひきはがし、両手首は頭上で縛られしまう。
「さあ、準備は調った。言ったろ?楽園に連れていってあげるって。そのために、今日は客を招いているんだ。楽園への同行者だ。そろそろ着く頃だ。」
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