土曜日。
(行かない訳にはいけない)たった15万だけど、今週中に工面しなければ。彩子は決心し黒田製作所に向かった。
黒田製作所の事務所、アキオ以外の従業員と黒田社長はソファーに座りビールを飲んでいた。
「社長何ですか、土曜日に話なんて」従業員の南山が言った。「そうですよ、今日は競馬なんすから」もう一人の従業員、北堀が続けて愚痴った。
「まあまあ待て」黒田は二人に瓶ビールを注ぎながら言った。
「まあワシはただ酒が飲めるなら、なんでもいいがな」ベテランの源さんがコップを上げ、ぐいとビールを一口飲んだ姿勢で止まった。
「源さん、大丈夫すか」南山が声を掛けて、また止まった。
ガチャリと事務所のドアが開き、彩子が入ってきた。
「すみません遅くなりました」
バニーガールの衣装を着ていた。
「な中川さん、それ」
「そんな」
「ほお~」
三人が各々驚く姿に、黒田社長はニヤリとした。
彩子の身体に張り付くバニーガールの衣装。腰骨近くまで切れ上がるハイレグに当然尻はTバック、網タイツの模様がむっちりした太股を卑猥に彩る。溢れ落ちそうな巨乳を辛うじて包む胸元のカップ、蝶ネクタイに普段より濃い化粧をした彩子の美人顔、ショートボブの髪には兎の耳が付いている。
(恥ずかしい、こんな格好)
彩子は顔を赤らめていた。
「さあ中川さん、こっちに来て」
黒田社長に促され彩子は、北堀と南山の間に座った。正面には黒田社長と源さん。
網タイツの張り付く丸い尻を見て、源さんが、
「兎の尻尾も付いとる」と嬉しそうに言った。
「さあ、中川さん。皆にお酌してやってくれ」
黒田社長に言われ彩子はビール瓶を取り、両側に座る二人にビールを注いだ。
乳房の谷間に露骨な視線を感じた。
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