その後の1週間は、仕事に家事に忙殺され、日中は、日曜日の診察について思いを巡らすこともなく過ごした。
しかし、週末が近づき、子供が寝付いたことを確認した後で自分も床につくと、嫌でもあの日の出来事が甦ってくる。
貴方に言われた通り、男性と会うこともなく、バイブに手を伸ばすこともない。ただただ、貴方の視界の中で、絶頂を迎えた記憶が身体に染み付いていて、ふとした折に、ぞくっと快感が呼び戻される。
そんな時は、つい、ショーツの中に右手を忍ばせ、クリトリスに指を這わせてしまう。。。
あ。でも、これじゃ、だめ。。いけない。。。。もどかしい。
悶々としながら眠りにつく日が2日続き、日曜日を迎えると、結局、貴方の問診を受けている私。。。
「約束は、守りましたか?」
「。。はい。。」
「では、内診しましょう。隣の診察室へ。」
ここまでは、先週と同じ。
カーテンを開けられたままクスコの内診を受けるのも、前回と同じ。今すぐ太腿を閉じて、逃げだしたくなる気持ちは変わらないものの、その行為に少しは慣れて、多少は落ち着いて貴方の話を聞くことができる。
「粘膜の荒れもおさまりましたね。これなら次の段階に進んでも良いでしょう。」
私の膣奥を覗きこんでいた貴方が顔を上げ、クスコを引き抜く。
「バイブレーターに頼らなくとも、エクスタシーを感じられるよう練習していきましょう。ご自分の身体の声をよく聞いてください。」
貴方はそう言って、私の局部の襞をゆっくり左右に開くと、人差し指でクリトリスの包皮を剥き、ゆっくり舌を近づける。。
ひっ。。。!
生暖かく、柔らかく、軟体動物のようにぬめぬめと動く貴方の舌が、剥き出しにされた私のクリトリスを捉え、弾き、吸いつき、転がし、なぶっていく。。
快感で歪む私の表情を上目遣いに確認すると、尚もねっとりと、執拗に刺激を送り続ける。
「せ、先生。もう。。!」
「もう?なんですか?」
私の愛液で唇の周りをべっとり濡らした貴方が、顔を上げ、私に尋ねる。
「ごめんなさい、先生。そんなことまで。。。
クリトリスが、ジンジンして。私。。」
「貴方は相手の男性にフェラチオをしますか?」
「?。。はい。大抵は。。。」
「クンニリングスは、いつもされていますか?」
「いえ。相手の方次第ですが。。ほとんど、されません。」
「男性と同じように、ここが十分勃起していないと、深く感じることは出来ません。ご存知の通り、クリトリスは繊細なので、指での愛撫では強すぎてしまうことが多いのです。舌での愛撫が有効です。可能な限り、してもらいなさい。自分の欲望だけにとらわれ、貴女を感じさせられない男とセックスしても意味はありません。」
そう言うと再び、私の股間に顔を埋め、敏感になった突起に、さらに刺激を与えていく。
バイブの快感とは違う、じんわりとした甘い痺れが腰全体にに広がる。
あっあー、うっうっ、、あン。あン。
もはや、声を抑えることができない私。朦朧とした頭で、確かこの診察室は防音のはず、と関係ないことを考えている。
「さあ、そろそろいいかな。」
貴方は顔をあげると、指で私のクリトリスにそっと触れる。自分でも、そこがぷっくり膨れ、一回り大きくなっているのを感じる。
くるくるそこをなぞった貴方の指が、襞にそって徐々に下におりてくる。
「この部分は、私の専門ですから。」
貴方はふっと微笑むと、ずぶりと二本の指を私の中にいれ、入口付近の上部、Gスポットのあたりをぐいっと何度も押し上げる。
クリトリスの刺激が連動しているかのように、強い快感が押し寄せてくる。。。
「ここは、どうでしょう。。。?」
貴方はさらにぐっと奥まで指を押し入れ、ボルチオと呼ばれるあたりを刺激していく。
感じる部分を、的確に、激しく責められ、私のそこは壊れた噴水のように、たらたらと愛液を垂れ流して貴方の指を汚してしまう。。
しかし、腰が溶けそうな快感にひたりながらも、完全に達したわけではないことを貴方に見透かされる。
「まだでしょう?これは、前哨戦です。これからが本番です。」
(続)
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