突然、画面に表示された自分の名前。
敬子は恐怖を感じながらも、マウスをそのスレッドに合わせてクリックした。
(そんなはずはない・・・私のはずがない・・・私じゃない・・・・)
祈るような気持ちで中身を読む。
たった3行の文字に心臓が締め付けられる気持ちになった。
更新ボタンを押すと、次の書き込みが表示された。
読み進むにつれ、偶然とは思えない自分との合致をいくつも発見し絶望していった。
敬子を罵る見知らぬ男は、敬子の髪型を、その毛色を、右目の下の黒子を、、、そしてまさに今、敬子が着ている服装までを言い当てていた
。
(そんな・・・そんな、まさか・・・まさか・・・・)
(なぜ・・・?・・・あり得ない・・・)
敬子は恐怖した。
指が震える。
締め付けられたように息苦しい。
更新するたびに短く、けれど確実に文字が増えていった。
屈辱的な言葉、理不尽な決めつけ・・・それが今、自分に向けられている。
今まで読んだ体験談の女性達と同じ・・・いや、それよりも悪い立場になったかもしれない。
混乱した意識は、その体の芯が熱くなっていくことに気づかなかった・・・。
その日から、敬子の生活は一変する。
退屈な自由しかなかった日常が、卑猥な不自由で塗りつぶされていった。
オナニーの時間も、回数も、時には場所までも指定された。
身に着ける服から指の動かし方まで命令された。
下着は履く事を許されず、外出の時はコートの下に胸の部分を切られたシャツを着させられたりもした。
ゆっくりとエスカレートする指令の文字。
敬子は支配され抑圧される事に悦びを感じめる。
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