テーブルの下で左手の指が、ゆっくりとスカートを捲っていく。
両側に開いた足は、つま先立ちでМ字のようになっている。
(私のアソコ・・・見たい・・・?)
視線は新聞紙に隠れた弱い男を睨んでいる。
濁った感情が湧き、心が黒く塗りつぶされていく。
視線は熱を帯び、唇は妖しく微笑む。
(ほら・・・すごいでしょう・・・?)
毛の剃られた股間で、中指の先がクリトリスを貫通しているリングピアスを上下に揺らす。
人差し指でピアスから垂れるチェーンを弾くと、細くて短いチェーンがサラサラと音をたてた。
(こんど、乳首にもピアスがつくのよ・・・店員から催促されるの・・・早く入れよう・・・早く店においでって・・・)
旦那の目の前で、テーブルの下で、敬子はゆっくりと濡れていった。
中指はクリトリスの上でゆっくりと円を描いている。
声が漏れそうになるたびに熱い息を吐き、背すじを伸ばす。
(どうせ、また私に精液を出すんだわ・・・)
敬子は男の顔を思い出していた。
それはスライドショーのように流れていく。
何人も何人も・・・
中指を挿入し、激しく動かしたい衝動に抵抗しながら妄想は続く。
アダルトショップでされた事を、心の中で旦那に語っていく。
公園のベンチで、駅のホームで、雑居ビルの屋上で自分が何をしたかを。
公衆便所の小便器に縛り付けられた日の詳細を・・・
変態な医者に何をされているか・・・
不潔な男にどんな扱いをされているか・・・
・・・そして、あと1時間もせずに自分が何をするかを。
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