「最近、、、キレイになったね」
キッチンに向かう私の背後から旦那が声をかけてきた。
変化の理由に想いを馳せ、私は振り返らずに微笑んだ。
旦那とはいつから体を重ねていないだろう。
耕三との出会いよりも前だから、もう2年近いかもしれない。
ふと、そんな事を考えた。
「どうしたの?急に」
言いながら私は、自分の朝食を運んで旦那の向かいに座る。
「い、、、いや、どうしたとかじゃないけど、、、」
少し焦った様子で視線を逸らす旦那。
その姿を弱いと・・・情けないと感じる私は、本当に変わったのだろう。
あんなに好きだったのに・・・今は責めてやりたい衝動が心に湧く。
(ねぇ・・・)
私は心の中で呟く。
旦那に気づかれないようにテーブルの下の足を開きながら。
笑ってしまいそうになる邪な感情を隠しながら。
(・・・アナタ、知ってる?)
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