「次は山田・・・か」
(・・・めんどくさい・・・ただただめんどくさい)
「今月の更新は、こいつで最後だな」
(さっさと終わらせて、またエロサイトでも見よう・・・)
(あ、しかし山田と言えば・・・あの奥さん・・・エロい体をしてたな・・・。)
荒木耕三は45を越えさらに太り続けている腹の脂肪を揺らしながら、その醜い顔を不服そうにしかめたり下品な笑みを浮かべたりしながら
歩いている。
(せいぜいエロい服装しててくれよぉ、奥さん・・・)
(そしたら毎日毎日、深夜まで帰らない旦那にかわって可愛がってやるよ・・・)
自分勝手な願望を思いながら、体の中で唯一の自慢である太くて長いチンポが熱くなり始めるのを感じ ながらインターホンを押す。
「あの・・・駐車場の契約更新の件で・・・」
玄関を開けた敬子を見て、見とれてしまった。
そこには契約の時に見たのと同じ魅力的な女性が立っていた。
自分の思い過ごしだろうけれど、あの日よりも性的な魅力を感じてしまう。
(奥さんを可愛がる想像をしながら来たせいだ・・・そうに違いない・・・)
そう頭の中で何度も念じるが、チンポがさらに硬くなっていく。
焦る自分の心を見抜かれないように、股間の膨らみを隠しながら契約書を見せる。
怪訝そうな、不快感を露にした敬子の表情にも気付かずに、視線はその唇と胸を見ていた。
「あの・・・更新との事なんで、ハンコもらえますか?」
少し睨むような目をしてから背中を向けた敬子の体を、腰から尻のラインを目で楽しむ。
肉感的な敬子の体は、さっきまでの自慰のせいもあってか耕三の性欲を刺激した。
(あぁ、見えなくなった・・・)
(っつたく・・・家なんだからノーブラでいろよ・・・)
たった数秒を退屈に感じた耕三は、敬子の体が隠れたリビングの扉を向いたまま視線を泳がし・・・あるものを発見する。
それを見つけた瞬間、耕三はパニックに陥った。
喉は一瞬で渇き、顔からは汗が吹き出した。
戻ってきた敬子に、かろうじて契約書の押印欄を指差したあとは、契約書を鞄にも戻さず、その理解不能な空間から逃げた。
(まさか・・・)
(まさか・・・まさか、そんなはずが・・・)
何度も自問しながら足早に駐車場の管理事務所をめざした。
(まさか・・・あり得ない・・・・けれど、見間違うはずがない・・・)
耕三はデスクの前に座り、つけっぱなしのパソコンを叩く。
真っ暗なディスプレイはすぐに点灯し、黒地に赤色の模様がちりばめられた下品なデザインのサイトが表示された。
敬子がハンコをとりにいったリビングを思い出していた。
ついさっき見た、開け放されたままの扉の奥の光景を思い出していた。
テーブルの上のパソコンの画面に表示されていたのは、確かにこの模様だった。
見慣れた、見間違えようのない特徴的な・・・・
耕三は口だけで荒く息をしながら、顔から汗を滴らせながら、キーボードを打った。
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隠れマゾを見つけた
真面目そうな顔をして、ホントは飢えたメスだったんだな
今頃、マンコを弄ってるんだろう?
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日中の出入りなどほとんどない月極め専用の駐車場の管理事務所の中、キーボードの音が響き続ける。
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