1人は、すぐになれなれしく近づいてきた。
50歳を超えていそうな、日に焼けた男だった。
耕三は少し顔をしかめたが、私を見てニヤリと笑うとそのまま好きにさせた。
いつもの、私を虐める時の、何か酷い事を思いついた時の笑顔だった。
毎日のように与えられてきた快楽を子宮が思い出して熱くなった。
耕三の左側にしゃがんだ名前も知らない男の目の前で、愛液が太ももを垂れていった。
男はニヤニヤと笑いながら私を見上げていた。
小さな布を手で広げて形を確認する。
男たちの視線を背に、鏡に映しながら何度も確認して、ようやく着方を想像できた。
スカートの裾の部分から手を入れ、両手で布を広げながら窮屈なTシャツを着るように頭を通した。
縮んだ布を広げ、引っ張り、ようやく身に着けたそれは、穴だらけのワンピース・ドレスだった。
露出用のビキニとミニスカートを、何本かの細い布で繋いだようなデザインだった。
乳房を覆う小さな布は、固くなった乳首がはっきりと浮いていた。
背中の大きな穴からは、スカートの裾で股間を隠しただけでお尻の割れ目が露出していた。
(まるで娼婦みたい・・・)
鏡に映る自分を見て、そう思った。
いつだったかアダルトサイトに乗っていた、ヨーロッパの道端に立つ娼婦。
車の運転席の窓に手をかけ、男に自分を売る女の姿を思い出した。
自分の顔に下品な化粧を想像すると、背筋がゾクゾクした。
鏡に映った自分の背後から耕三が消えていた。
かわりにいつの間にか増えた3人目の男が更衣室の柱にもたれかかりながら、鏡に映る私を覗き込んでいた。
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