そんな祥子と私が仲良くなるには時間が掛かりませんでした。いつのまにか祥子と過ごす時間が増えて、二人で講義を受けたり電車で帰るようになりました。
「ねぇねぇまどか、彼氏いるの?」
「ううん、いないよ。祥子は?」
「私は彼氏いるよ」
「いいなぁ」
「やだ、まどかの方が可愛くておっぱいもおっきいんだからすぐに彼氏ができるぅてぇ」
「うーん、なかなかいい人がいないからねぇ」
「あっそうだ。今度合コンしない?私の彼氏の友達が誰か誘って合コンしてくれないって言われてて。まどかが来てくれたらみんなすっごく喜ぶと思うの。会費は男の子たちが持ってくれるみたいだから、ねっ?お願い。参加して?」
「えっ、あっ、うーん…」
「お願いっ」
「うん、わかった」
「やったぁ。みんな絶対まどかを狙ってくるよ。それに今度合コンに連れてくる男の人って私の彼氏の友達だからみんな仕事も出来るしお金持ちだし、それにすごく男前なんだよ。あっそうだ、写真見る?」
祥子はそういうとスマホを開いて写真を見せてくれた。
祥子の肩に手を回しているのがおそらく祥子の彼氏なのだろうと思った。
「これが私の彼氏」
想像通り、祥子の隣にいた後のが祥子の彼氏の政輝でした。
「この中だと政輝もフツメンになってしまうよねぇ。私的にはすごく大好きな顔なんだけどね。」
確かに写真に写っている男性は皆男前と言っても良いほど端整なマスクに笑顔が素敵でした。
「私の彼はベンチャー企業の社長なの。周りにいてる人らとみんなその関係で知り合った男の人たちなんだって。ねっ、男前でしょ?」
私の目にはある一人の男性しか写っていませんでした。拓人…そう私の未来の旦那さん。祥子の紹介で拓人と出会うことになったのでしたが、私の処女はその拓人さんではなく別の人に捧げることとなってしまいました。
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