アルバイトは、俺から顔を背け、俯いて視線を逸らしたままカウンターから出てきた。
どちらかと言うと女のほうに顔を向けながら、視線を床に向けたまま無言で歩いた。
女は、床に落ちたワンピースに囲まれながらそれを見送ったが、「行け」と言うと歩き始めた。
ガチャ
・・・・バタン
ガチャ
・・・・バタン
トイレに向いた俺の視線の先には、ドリンクコーナーの上の壁に取り付けられた時計があった。
見ると、秒針が7の上を通過していた。
そして12を過ぎて1に着く前に、トイレから女の喘ぎ声が聞こえてきた。
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ほんの少し、このまま入りたくない気分だった。
こんなに下品で、こんなに変態で、こんなにいけない私を、このまま放置して欲しかった。
けれど個室の扉には鍵がかかってなくて、引くと簡単に開き、そこには立ち尽くしているアルバイト店員がこちらを向いて立っていた。
フーッ・・・フーッ・・・と、熱い息をしていた。
・・・けれど私も、同じくらい熱い息をしていた。
アルバイトの制服を着たままの店員。
全裸で顔に精液を浴びている女。
無言のまま、彼が目の前で、両手でズボンのチャックを下ろした。
視線は股間に降りていた。
すこし手間取っていた。
私はそれを見ていた。
アルバイト店員が指でオチンチンを引き抜き、顔を上げた。
睨むように私を見ながら、右手でオチンチンを掴んだまま左手わ私に伸ばした。
私の肩を掴んでタイルの壁に押し付けながら、右手で掴んだオチンチンを私に押し付けた。
なかなか入らなくて、「クソっ」て言いながら自分の股間を見て、次の瞬間はいってきた。
この人の名前、なんだったっけ
彼の胸元を見たけれど、名札は揺れて見えなかった。
この人、いくつなんだろう?
彼は私の股間を見つめていて、見えないので想像した。
そうしながら、彼が射精するのを膣の中で感じた。
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いつのまにか移動していた。
そんなつもりは無かったし、正直に告白すればもう少し「カッコつけたい」と、意味のわからない思いでいた。
けれど事実、俺はコンビニのトイレの扉の前で聞き耳を立てていた。
「やれ」
「いけ」
そう願いながら
「ことわれ」
「やられるな」
と願いながら
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若いアルバイト店員の彼は、私に挿入したまま荒くて熱い息を吐いている。
大きく、小さく、短く、長く、肩を上下させてから、突然
「あ・・・・」
そう言いながら視線を私の顔にあげた。
挿入される前から初めての、彼の目に見つめられる私がいた。
「あ・・・あの・・・」
彼が困った顔をしたので、私は挿入されたまま笑顔を作った。
膣の中で、彼がすこしだけ揺れたのか嬉しかった。
(キスして欲しい)
そう感じた。
けれど、その直後、、、いえ同時に、自分の顔にまみれた精液に思い至った。
汚れている。
汚い。
しかも、他人の精液で。
頭の中が、そんな言葉で溢れる前に、彼が私の唇の中に舌を入れた。
・・・・・嬉しかった
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