初めての日から2ヶ月目の日が近づいてきて、7回目の待ち合わせの後・・・・1つの疑問が浮かんだ。
それは私が考えるなんて馬鹿げていて、私が感じるべきじゃなくて、思いつくのもおぞましい発想だった。
「なぜ、あの人は挿入しないんだろう・・・・?」
胸と顔に3回ずつ精液を出された。
口の中に4回出されて、飲み込んだ。
髪の毛やクリトリスの上にも出された。
顔の精液を自分の指で挿入させられた。
その顔をコンビニの店員に2回も見せた。
なのに・・・・・。
52日目。
会ったのは確かに7回。
多いか少ないかはわからない。
・・・いえ、多すぎる。
けれど、メールでの指示を、、、オナニーや不自由の強要を「調教」と呼ぶなら50回目の日に、私はそう思った。
先週のある日から、疑問と肯定、否定と欲求がバラバラに私を襲っている。
それは私の中にあるのだろう「欲求」と、私が今まで感じ考えていた「常識」との葛藤だった。
そこに足を踏み入れたら破滅すると思っていた。
全部を失う、全てが壊れると。
なのに失わない。
2ヶ月が近づいても何も壊れていない。
・・・気が狂いそうなほど気持ちいいのに。
してはいけないと考えていた。
それはいけない事だと。
でも私はそれをした。
・・・気持ちよすぎて気が狂うほど何度も。
すぐにバレると思っていた。
自分の世界では他人ですら私を知っていて、すぐに特定してくる。
まるで小学校や中学のように。
・・・なのに、あの隣の県との山道のコンビニ店員は何も。
今日の事を考える。
コンビニ店員との3回目。
でも今日の私は、初めてワンピース1枚だけの姿でカウンターの前に立った。
乳首が透ける布で、胸元のボタンはすぐに開いて、何も隠せないと自分で自覚してる姿。
・・・なのに「このまま行ってこい」の声に従った。
店員は、たぶん20歳くらいかなと思った。
顔についてる精液に気づいてると思った。
乳首も、腰も、股間も見てるって思った。
そのくらい長い時間、見つめあった。
彼はレジをしなかったし、私は彼の目を見ていた。
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コンビニの店員は、車が駐車場に入ってきた時からずっとこっちを見ていた。
おそらく客も、1日にそんなにこないのだろう。
だから車種や色まで暗記している。
女が公衆便所を出た時から緊張しているのは感じていた。
顔は強張り、けれどいつもの公園でした後のように顔の精液を拭おうとしない。
自分が今から何を強要されるか自覚している姿だった。
男はドリンクの扉を開ける時も、コンドームの箱を手に取る時も、ずっと視線を女に向けていた。
移動すればそれに合わせてカウンターの中を移動して女を見つめていた。
目は血走り、だらしなく開いた口から熱い息を漏らしていた。
女も目が惚けていた。
顔は赤く上気し、見られている事を自覚していた。
カウンターを挟んで立つ2人を見て「行け」と呟いていた。
「そのまま襲え」と。
「襲われても受け入れろ」と。
2人の姿は神々しいほど汚いと感じた。
だから俺は車から降りた。
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「すいません」
声が聞こえるまで扉が開いた事も、鳴っただろう音楽も気づいていなかった。
アルバイト店員が、こっちがびっくりするほど焦り、謝り、狼狽えていた。
振り返ると、そこに立っていたのは私の顔に精液を出し、こんな姿でここに立たせた男だった。
「すみません!すみませんでした!すみません!」
叫ぶように謝るアルバイト店員に、男は手でそれを制しながら言葉を続けた。
「トイレがね・・・詰まってるんですよ」
「すみません!すみません!す・・・・え?」
「いやだから・・・トイレ、使いたいんですけどね・・・」
「・・・・・・」
「トイレが詰まってるんで、見てもらえませんか?」
「・・・・・」
「トイレが詰まってるから・・・見てきて欲しいんです」
「あ・・・・え?・・・・・え?・・・・あ・・・・」
アルバイト店員は動揺していた。
顔を右に左に、下に、男の顔を見ては首を振り、、、事態がわかっていなかった。
それは私も同じなのだけど、私は男の「このままここで脱げ」の一言で、アルバイト店員よりも先に理解した。
「え・・・いや・・・あ・・・・」
そう呟くと、アルバイト店員は体を男に向けたまま、顔を私に向けたまま固まった。
私はゆっくりと、ワンピースのボタンに両手をかけた。
白い、インナーを着ないと透けてしまうワンピースは、たった10個のボタンを外しただけで床に落ちた。
アルバイト店員は私の目と乳首と股間を見続けている。
舐めるように、まるで怒っているような視線が私の体を這った。
それは、男が「トイレに」と言うまで続いた。
そして男は、アルバイト店員に聞こえるように言った。
「抵抗するな」
「自分が何か自己紹介しろ」
「全部、お願いしろ」
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