【変えます。すいません。】
初めての日から24日目。
5回目の呼び出しに指定されたのは、遠く離れた待ちの小さな駅だった。
都心に向かうのとは反対の方向にいくつも駅をこえ、ようやく着いた駅の改札を出ると交差点の向こうから男が私を見ていた。
視線が合うとすぐに歩き始めたので、信号を渡ることもできずに男と同じ方向に歩いた。
細い路地に入ったところでようやく追いつくと、目の前には自然公園と書かれた看板が見えていた。
男の進むとおりに少し後を歩き、自然の丘をそのまま柵で囲んだだけのような公園に入る。
掲示板の文字を思い出しながら、色あせた大きな看板に書かれた地図の中、公衆トイレの場所を示すマークを見る。
「すっかり便器になった」と嘲笑う言葉を書いた男がいた。
「また小便器に並ぶのか」と罵った男は「俺も便器に顔を擦り付けながら奉仕させてやる」と断言した男と一緒に、何度も私に変態と言い続けていた。
「行ってやるから場所を書き込め」という書き込みの後に「自然公園なんか良いんじゃないか?」と書き込んだ匿名の男のトリップが、目の前を歩く男と同じだと何人が気づいただろう。
土を固めただけの遊歩道が、大きく右に曲がりながら坂道になっていく。
うっそうと茂った大きな木が日光を遮り、昼間なのに薄暗い。
風が冷たく感じて、人気がないのも相まってすぐそこに道路があり、民家があり、見知らぬ他人がいることを忘れさせる。
男は立ち止まるたびに振り返り、ワンピースのボタンを1つずつ外した。
大きな木に囲まれた小さな建物が視界に入るころには、最後の2つだけになっていた。
恥ずかしいという感情が心を埋めていく。
なのに太ももに愛液が垂れ、足首まで滴り落ちていく。
その事実が私を情けない気持ちにして、心を塗りつぶしていく。
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振り返ると、女は命令の通りに手で隠さずに歩いていた。
胸の谷間から臍の下まで露出した女の顔は、羞恥と屈辱が生んだ興奮に惚けている。
焦点の定まらない視線を宙に泳がせながら、赤く上気した顔で一歩、また一歩と左右にふらつきながら歩き、俺の目の前で立ち止まった。
俺の右手が動くと体をビクッと反応させた。
反らしてしまいそうになる体を必死に耐えながら、俺の指が自分に近づき、ボタンに掛かるのを見つめている。
悲しそうに眉をひそめながら、小さく下唇を噛みながら、顔を少しだけ背けながら。
ボタンが外れると、服の前がまた少し広がった。
残り2つのボタンは見るからに頼りなく、見下ろしただけで毛を覗くことができる。
手を差し込むと、太ももの間は全てが愛液に塗れていた。
両足の足首まで何本もの汁の筋が垂れ落ち、交わり、離れ、光っていた。
女は俺の指の動きの通りに腰を引き、突出し、捩り、反応しながら、興奮に理性が溶けている。
「・・・はい・・・ぁ・・・・あ・・・・はい・・・」
罵る言葉にさえ返事をし、蔑む言葉にさえ喘ぎ声を漏らす。
「ぁ・・・そうです・・・・ん・・・・はい・・・」
卑猥な言葉に反応し、性癖を認め、体を捩る。
「・・・気持ちいい・・・ぁあ・・・・ぁ・・・・そうです・・・私は・・・・・・ぁ・・・私は・・・」
平日の昼間。
人気のない公園の遊歩道。
ようやく・・・・女はソレを認めた。
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そうだわ・・・・
私は淫乱なんだ・・・
変態だから、こんな事を・・・
・・・私が求めている?
だから、ここに来た・・・
・・・こうされるとわかっていたのに来たのは、求めているから?
・・・・・きもちいい
淫乱だから気持ちいい・・・
変態だから、本当は求めている・・・
そうだわ・・・・私は淫乱・・・・
淫乱だから・・・ほしい・・・もとめてる・・・
ほしい・・・
きもちいい・・・
もっと・・・
もっとほしい・・・
いんらん・・・・
へんたい・・・
・・・・へんたいだから・・・・きょう・・・・いまから・・・・わたしは・・・・はじめて・・・・
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