スーパーマーケット・ストーリー37
それから僕とユッコちゃんは身支度を整えて
警備のヨネさんの目をかいくぐって裏口から店外へ…
店から離れるために2人は少しダッシュした。
「ハァハァ…ハァハァ…こんなに走ったの
何時ぶりぐらいだよ~ハァハァ…」
「ほ、ホント~最近ハァハァ…私も
走ってないや~ハァハァ…」
そう言って2人で夜の公園で笑った。
「あの事は…内緒にしてね…」
「あ…あぁぁ…」
僕の忘れかけていたあの二人の男の事…
「なんかあったら何時でも言ってよ…ユッコちゃん…」
「うん…ありがとね…トモくん」
僕とユッコちゃんは公園で別れた。
翌日…ユッコちゃんはスーパーに来る事はなかった。
その次の日も…次の日も…
暫くしてユッコちゃんが店を辞めた事を知った。
ある日の出勤前…夕方からのシフトだった為
僕は以前に行ったことのあるユッコちゃんの
住むアパートへ…
何度かチャイムを鳴らすと隣の住人が
その部屋の方は先週引っ越しましたと教えてくれた。
僕は一言お礼を言ってトボトボと
ひとり職場に向かった。
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