スーパーマーケット・ストーリー2
それがこの人
「ほ~ら~!バイト君!もっとテキパキと
動きなさいよ~!」
「ヨウコさん!そのバイト君ってそろそろ
辞めてくださいよ~僕にはちゃんと
ムラカミトモカズって名前があるんですから~」
「それじゃトモくん!もっとキビキビ品出しを
してちょうだい!OK?」
そう言って彼女は僕のおでこ辺りをチョンと突いた。
そう…彼女が僕がこの職場で
1番気になっている女性…
大きな声で僕にハッパをかけてくるのは
僕の教育係にあたるヨウコさん…
背は僕より低くて細身の体型の女性で
芸能人だと真木よう子さんのような
キリッとした感じ…かな?
黒髪ボブヘアーでサバサバハキハキしているが
時折見せる妖艶さと遠くを見る眼差しが
色っぽさが滲み出た女性だった。
(従業員の制服は全員、白のポロシャツに紺色の
スカートそれにオレンジのエプロンと決まっている。
だけどもヨウコさんだけは何故かほかの人と見え方が
違うように見える…)
僕とヨウコさんは店内への商品補充が主な仕事
必然的にこのバックヤードに居る事が多い
長方形の形をしており畳にすると約10畳くらい
壁全面に棚が取り付けられており
至る所に商品のダンボールやイベントの
景品なんかが所狭しと置かれていた。
置ききれないダンボールは棚の前に4段くらいに
積まれていたりもしていた。
最初の1ヶ月くらいは取っ付きにくい感じだった
ヨウコさんとも最近では軽口を叩けるくらいの
仲になっていた
(ヨウコさんが合わせてくれてるのだが…)
何はともあれ日々汗をかきながら頑張っている
(バイト代を貯めて海外を旅してまわる目標の為に!)
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