後ろのボックス席で楽しそうに会話をしている友子と真由美さんを、斎藤さんと二人して振り返って見て、またママの方を向きました。
私 :「この店でも催淫剤や媚薬は使うんですか?使うとしたらどんなタイミングで?」
ママ :「まあ、出来る限り使わないと思うわ。だってあれはあのエステ店のあの空間だからこそより効き目があったものなのよ。
つまり知り合いもいない非日常な空間でしかも密室で、基本ご主人にも知られないはずだから、
『旅の恥はかき捨て』ってわけじゃないけど、それに近いものがあったわけよ。
まあここもそれに近いものはあるけど、一応いつどんなお客さんが入ってくるかわからないから、
エステ店のように大胆にはなれないし、普通に考えればこんなところでHなんて出来ないでしょう?」
私 :「なるほどねぇ・・・」
斎藤 :「『普通に考えればこんなところでHなんて出来ないでしょう?』って、ここでHさせちゃうんですか?
それって相手が僕ってこともあったりして?」
ママ :「だ・か・ら、がっつかないの、斎藤さん!いきなりご主人の前で他人棒なんてハードルが高すぎるでしょうよ。
さっきも言ったように『少しずつ』が結果的に大胆になっていくの、それには時間も必要よ!」
斎藤 :「はいはい、先生よくわかりました。」
ママ :「わかればいいのよ、生徒さん。ふっふっふっふ」
私 :「じゃあママ、私とだったらみんなの見ている前でHさせちゃう可能性はあるっていう事ですか?」
ママ :「それは一番あるでしょうね。ただ必然性と言うか、言い訳と言うか、そんなものは必要になるわ。
だって裕ちゃんとだったらホテルの部屋でゆっくりと出来るものを、敢えてこの時間と場所でHしなければならない、
もしくはしても仕方なかったと言えなければね。」
私 :「なるほどねぇ~~。なんか奥が深そう・・・ねえ、斎藤さん?」
斎藤 :「ほんと、ママが怖く見えてきた。」
私 :「ほんとほんと怖い怖い。」
ママ :「こらっ、二人とも、いい加減にしないと(げんこつを挙げるふりをして)・・・」
私 :「すみません。」
斎藤 :「わかりましたよ、ママ。」
3人は顔を見合わせ笑いました。
その頃友子と真由美さんは、『エステの感想から始まってレストランでの出来事やここに来るまでの話をしていた』
と真由美さんが話してくれたのはのちの事でした。
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