私が席に戻って少しすると、化粧を直した友子が戻ってきました。
律儀にボタンは一つ外したままでした。
私 :「友子、もう一番上のボタンを閉めてもいいよ!」
友子:「えっ、ほんと?」
私 :「ああ、出る時に近藤さんに挨拶するから、だらしない恰好ではね。」
友子:「ありがとう。」
そう言って嬉しそうにボタンを閉めました。
コーヒーが運ばれて来て、少し会話をしてからお会計をお願いすると伝票を持って来て、ルームナンバーとサインをしました。
田中さんとウェイトレスさんが、フラワーアレンジメントとケーキを持ちやすいようにしてくれました。
田中:「本日はご利用ありがとうございました。お出口までお持ちいたします。」
私 :「ありがとう!おいしくいただきました。」
友子:「ありがとうございました。おいしかったわ!サービスもよかったし、大満足です。」
田中:「ご満足いただけてよかったです。私もお二人の仲の良いお姿を拝見出来て楽しかったです。」
私達:「そんなぁ・・・」
『お二人の仲の良い姿』でなくて、友子のエロい姿を見られて楽しかっただろう!
と突っ込みを入れたくなるような会話でしたが、テーブルを後にして出口に向かいました。
近藤:「○○様、お食事の方は如何でしたでしょうか?」
私 :「大満足でしたよ!なぁ、友子?」
友子:「ええ、おいしくいただきました。また、田中さんが感じよくいろいろして下さったので、楽しい時間が過ごせました。」
(ほ~~ぉ、楽しい時間をねぇ~~、意外と見られて興奮してたのかなぁ・・・)
近藤:「それはようございました。せっかくの記念日に失礼があったらと心配しておりましたが、
喜んでいただいて私もホッといたしました。」
私 :「また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。」
近藤:「こちらこそよろしくお願いいたします。またのお越しをお待ち申し上げます。」
田中さん、ウェイトレスさんも揃って一礼されて、私達も一礼しました。
田中さんからは妻にケーキが、私にはウェイターさんからフラワーアレンジメントが渡されました。
友子は受け取る時に田中さんを見つめて、恥ずかしそうにしながらも笑顔で受け取って、
最後にウインクをしたのを私は見逃しませんでした。
(な~~んだ、結構楽しんでいたんだなぁ・・・若いイケメンだから、友子も嫌々ではなくて、感じていたんだなぁ・・・)
レストランを後にして、エレベーターに乗るとキスしたいのを我慢して
(エレベーター内が外のモニターに映し出されているから)部屋のある階まで行って、速足で部屋に入りました。
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