平日の昼下がり、駅ナカを出ても人通りはあった。真由美は誘われるまま付いて喫茶店を出たが、人目を気にしていた。 (主人以外の男性と一緒に居るのを誰かに見られたらどうしよう)真由美は不安げに視線を周りに泳がせていた。
「やっぱり、人目が気になりますか」澄男が真由美の態度を気遣い言った。
「は、はい。男性と一緒に歩いてるの見られたらと思うと」
「真由美さん、誘う訳じゃないですが、視線を気にしなくてよい所に行きませんか」澄男が緊張気味に言った。ホテルに誘われたことは真由美にも判った。
澄男は小太りでハイヒールの真由美と同じ位の身長で、話した印象では普通のサラリーマンぽい。だけど、テレホンセックスをしている時の澄男は、今の澄男と違い変態ぽく強引な所もあった。真由美は迷っていた。
「あ後を付いて来て下さい」間がもたず澄男は先に歩き始め真由美は仕方なく少し離れて歩いた。
駅前広場から少し歩くと人通りが減り、澄男は振り返ると言った。「そこのコンビニに寄って来ます。気持ちが変わらなかったら、そのまま待ってて」澄男は言うとコンビニに入っていった。(どうしよう、ホテルに入れば澄男さんがセックスを求めてくるかも。ああ、そして私自身拒めないかも)澄男はなかなかコンビニから出てこず真由美は迷った。(一度セックスするだけならば。だけど、写真を撮られたりしてしまったら)夫には3ヶ月近く抱いてもらえていない。真由美は飢えた身体が熱くなるのを感じていた。澄男がレジに並んでいる姿が見えた。そしてコンビニから出てきた。
「お互い緊張してるし、昼間からだけどアルコールを買ってきました」
「澄男さんお仕事は大丈夫なの」
「今日は午後から休みを取りました。仕事終わりだから背広のままで来てしまいました」
話しながら、歩き出した。帰るタイミングを逸したまま澄男と歩いた。いつしか人通りがなくなり……「その角を左に折れます」澄男は小走りで先に角を曲がった。真由美が後に続く。数メートル前、ホテルの前に立った澄男は真由美の姿を確認すると入り口に入った。
ガレージの影で澄男は待った。カツカツとハイヒールの音が聞こえ入り口に、膝上のスカートから伸びるすらりとした真由美の脚が見えた。 (ナマ足なんだ)澄男は真由美の脚を見て、股間がズンと重たくなるのを感じた。
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