窓の外でライトが消え、ドアを閉める微かな音が聞こえた。
事態が望んだむとおりに進んでいることに俺は満足した。
来ると分かっていたが、本当にこんな所まで来たことに可笑しさを覚えた。
工業団地なんて場所に入ることが初めてだろう?
あの高級車を独りで走らせてき来た?
どんな事を考え、想像しながら来た?
言われたとおりの格好で来た?
あの女が?
金があるだけじゃない、頭もいいあの女が?
よほど仕込みがよかったのか?
それとも相性がよかったのか?
いずれにしろ、楽しむしかない。こんな機会は最初で最後に違いない。
俺はニヤけながら、たっぷりと血液が流れるのを感じていた。
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