親子リレーは年少組からレースがスタートした…
観覧席には相変わらず『あの盗撮男達』が退屈そうに座っていた
妻と息子の出番が近付いた…
壁際の待機位置に並ぶ10人の親達
子供の年齢でレースが組まれいる為、男女入り乱れている。
(またあそこか…)
妻は一番端、10コースの位地に立っていた…
前のレースが終わり‥一斉にスタート台に向けて歩き出す出場者達
一番端から…水着を直す仕草をしながら歩く妻
すると、途端にあの盗撮男達の動きが忙しなくなった
(ああっ、また撮られてしまうのか…)
【10コース…】名前を呼ばれ会釈する妻を見た時…
右斜め後ろ壁際に‥先程、黒岩に耳打ちされていた男が立て膝で座っていた。
よく見ると男は立てた膝の上にカメラを置き、覗き込んでいる
(ん?綾子は一番端…隣もその隣も‥次も…男…うそだろ!!そんな事が許されるのかよ…)
カメラは明らかに妻に向けられていた
男は二メートル程横に待機する次のレースの出場者の様子をチラチラ伺いながら、膝元に視線を落としている。
その膝に乗せたカメラの横には、不自然に右手が添えられている
私にはそれが、広げたビューファインダーを隠しているようにしか見えなかった…
(あの耳打ちはそう言う事だったのか…?!ま、まさか…それは無いだろ…しかし…)
観覧席の盗撮魔‥
至近から妻に卑猥な視線を送る来賓席の男達‥
馴れ馴れしく妻に触る黒岩‥
妻を思い勃起を擦る土木会社社長‥
そして、大会スタッフまでもが妻を盗撮している
心を掻き乱される事の連続…
(ああぁ…綾子が…狙われている…こんな沢山の男達に…)
妻がスタート台に立つ頃には、胸を締め付けられるような感覚に、息苦しくなるほど鼓動が早まっていた。
それは、『あの公園のトイレ』の時と同じ感覚だった…
(ああっ、ダメだ…)
ズボンの中で見る見るうちに硬くなっていく私自身に、もう戸惑いすら感じなくなっていた。
ここが密室だったら、間違いなく勃起を取り出し扱いていただろう…
スタートの合図に一斉に飛び込む10人の父母達
「ママ~頑張れ~!」
妻に声援を送る次男の声も遠くに聞こえて来る…
男性に混じり泳ぐ妻が体半分リードし飛び込む長男
急いでプールから上がる妻…
泳ぐ長男を早く見ようと慌てていたのか、水から上がる瞬間の妻の濡れた尻は…
水着が食い込み左半分が剥き出しになっていた!!
水から上がる妻を待ち構えていたかのように‥一斉に視線を浴びせる来賓席の男達
更に妻の左斜め後ろには…
(ああっ、こっちもか…もう、何処に行っても綾子は逃れられないのか…)
スタート側に居た男と同じTシャツを着た男が、同じ態勢で妻にカメラを向けている…
プールから上がり‥急いで立ち上った妻が思い出したかのように、慌てて水着を直すが…
(あああっ、もう全部見られてるよ‥撮られるよ‥綾子…)
時既に遅く…剥き出しの尻は来賓席に座る男達に見られ、ビデオカメラに収められてしまっただろう
両手でメガホンを作るようにして息子に声援を送る妻
『ハの字』に真っ直ぐ延びた脚…
品良く膝は内側を向いているが、脚を肩幅以上に広げて立っていた
(ダメだよ…綾子…後ろ‥後ろから見られてるんだよ…)
『愛する妻が視姦される危機にどうする事も出来ないなんて…』
そう思うと更に興奮が高まり、無意識のうちに私は下半身をモジモジと動かし、ズボンの中でパンパン張り詰めた勃起に刺激を与えていた…
ゴールまであと5メートルの所で息子が抜かれそうになった時…
もう‥息子の応援に夢中の妻が、身を乗り出すようにして前屈みになり‥
尻を突き出すような態勢になった瞬間!!
来賓席に座る男達の目付きが変わったのを感じた…
それを目にした時…ズボンの中で私の勃起は『ビクッビクッ』と脈打った…
どうにか射精はくい止めたが…強烈な射精感が込み上げて来た…
レースは残念ながら、ゴール直前で息子が抜かれてしまい二位に終わった。
息子と妻が開場から引き上げる時…
通用口の所で待ち構える黒岩を避けるように、息子を盾にして通り過ぎる妻の姿が印象的だった。
そして、その後を追うように妻の後ろ姿をいつまでも見つめる黒岩の目も…
帰りの車中、運転する私の脳裏には今日の事‥そして、過去の記憶がグルグルと駆け巡り、楽しそうに会話する妻と子供達の声が入って来なかった
「ねえ…パパ?!!」子供の呼び掛けに生返事の私に「ちょっと~!ちゃんと聞いてるの~?!」
楽しそうに微笑む妻の顔に癒されながらも
(可愛いよ綾子…妻としても母としても最高の女だよ…なのに…オレは…)
自身に落胆しながら運転していると、いつの間にか妻と子供達が眠っていた。
(疲れたんだな…)
助手席に座る時は滅多に眠らない妻の寝顔を横目で見ていると…
《《おおっ、坂井綾子の…尻…たまらん! 坂井‥あっ‥綾子! そんな…尻を‥見せ付けやがって…おっ、 おおっ!!》》
トイレで聞いた、あの男の声が私の頭の中で木霊した…
(何考えてんだオレは…)
《《あっ!あっ!綾子!! たまらん! 出すぞ!‥綾子!!出すぞ!おおっ 出るっ!出るっ!綾子!綾子!綾子!綾っ‥うぅっ!」》》
(ダメだ…止めろ、止めろ!)
いくら打ち消そうとしても消えないその声は最後の瞬間まで続いた。
(あの時と同じだ…)
あの公園の時と同じ…鉛を飲み込んだようなズッシリと重たい気持ちになりながら家路についた…
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