男は一物を抜くと、
「おかあさん、最高だったよ、また来るからな」
そう言い、その場を立ち去った。
真人は美沙子に声をかけることができないまま、部屋を出た。
真人はなにもできなかったことにショックを受けたが、それ以上に自分の時よりも美沙子が感じていたことがショックだった。そのまま家に帰ると、明かりがついていなかった。おかしいと思い、ドアノブをまわすと鍵はかかっていなかった。玄関に入ると、貴雄の靴があった。
もしかして?と思いゆっくりと香澄の寝室に近づくと、中から香澄の喘ぎが聞こえた。
「あんっ....あっ...あっ」真人はこの状況下でどうしようか迷ったが、居間で待つことにした。テレビをつけて、しばらく待っていた。
すると貴雄が部屋から出てきた。真人に気づいた貴雄は驚き、
「わっ、びっくりしたあ。真人来てたのか。」
「母さんと何回したんだ、教えろよ。」
貴雄はあっさりと答えた。
「三回だよ。お前が家にいってる間にやりまくっていたよ。最高だな、おばさん。」
「そうか...」
真人はうなだれて答えた。
「なんだよ、お前もしたんだろ、家の母さんと。なんかあったのか?」
真人はなにも答えずにテレビを見た。
すると香澄が現れた。真人がいることはなんとなく気づいていたが、貴雄との関係がばれていることで、開き直っていた。
「貴雄くん、そろそろ帰らなきゃね。」
「あ、は、はい。お邪魔しました」
足早に貴雄は帰った。真人は香澄を見ると、
「よかった?三回もしたんだから、よほど気持ちよかったんだよね」
真人がそう言うと、
「気持ちよかったよ、でも真人がやっぱりいいよ。」香澄は真人を後ろから腕をまわして頬にキスをした。真人はそれを受け入れ、香澄を横に座らせ、口を開いた。
「俺ね、貴雄のお母さんとしてきた。最高だったよ」香澄は信じられないといった表情をし、席を立ち、寝室に閉じ籠ってしまった。
真人は気まずいまま、夜を過ごした。そして、また美沙子に逢いたいと思いを募らせた。
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