紗香は食べかけのクッキーをみて、
「おいしそう、ひとつもらっちゃお」
パジャマ姿の紗香が美沙子の皿にあったクッキーを手に取り食べ始めた。
真人は気まずさと美沙子に受け入れられなかった悔しさもあり、逃げるように貴雄の部屋に向かった。
貴雄は雑誌を読んでいたが、真人に気づくと
「なんかあった?急にとまりにきて、しかも姉貴と一緒なんて」
聞かれた真人はうまくごまかしながら返答したが、目の前にいる貴雄が香澄と関係を持ったことを考えると、聞かずにはいられなかった。
「なあ、母さんとしたのか?」
おもむろに切り出した真人に、貴雄は動揺した様子で、
「し、してないよ、CD届けただけだよ。」
「ほんとに?」
じっと見つめられた貴雄は少し考えて、あきらめたように話し始めた。
「勢いでしちゃったんだよ、でもこうなることはわかってたんだろ?」
「わかってたよ、でもなんで嘘つくの?母さんもしてないって嘘つかれてさ、なんで?」
「おばさんに言われたんだ、真人には内緒にしてほしいって。真人を傷つけたくないって言ってたよ。」
真人は香澄の気持ちを考えたら涙が出てきた。
「ごめん、疲れたから寝るわ、貴雄も寝るか?」
「おう、まあ寝るわ」
二人はそのまま床についた。
深夜に真人はトイレで目が覚めた。トイレにいったあと、ふと風呂場に向かうと、洗濯機の中を覗いた。
最後に風呂に入った美沙子の下着が一番上にあった。真人が取り出すと、白のパンティに大きな染みとねっとりした液がついていた。
やっぱり美沙子さん感じていたんだ、うわあ、
顔を近づけると、アンモニア臭と酸っぱい臭いがした。お揃いのブラジャーを手に取ると、真人はためらうことなく、ポケットに入れて貴雄の部屋に戻った。
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