翌日、里美はとある団地の公園のベンチに座り、社長から受け取ったマニュアルを読んでいた。
仕事を断ろうか考えたあげく”エッチな面接されて、このままでは引き下がれない”と思い、就職を決心した。しかも初日というのに、ドラえもん社長は用事があるとのことで、一人で営業に出された。…というより、会社に居れば、スキ有らば身体を触ろうとする社長から逃れる為に逃げ出してきた。
勢いは良かったものの、初めての仕事。なかなかインターフォンのボタンを押せずに、小一時間座り込んで、既に頭に入っているマニュアルを何度も読んでいるのが現状だった。
このままでは、時間が経っていく一方だと、意を決して一軒目のインターフォンを押す。
ピンポーン
「はい」
「わたくし、○○と申しまして、家庭用の医療用品の…」
「けっこうです!」
マニュアルの“マ”の字も言わせてもらえず切られる。次の家では、マニュアルを一通り聞いてから切られる。しばらくは相手の顔を見ないままの営業が続いた。
いい加減凹んでくるが、凹む度に社長のニコニコしたドラえもん顔が浮かんでくる。ドラえもん顔を打ち消す様に次のインターフォンを押す。
ピンポーン
「はい」
初めての男性の声…。一通り説明すると、ドアが開き声の主が顔を出した。声の主はイケメンだが、寝起きなのかパジャマ姿に寝癖という風貌。不精というイメージではない。里美は自分より若い。と直感した。
「コンドームの営業って珍しいですね。しかも女性で…どうぞ入ってください」
さすがに年下のイケメンにコンドームの説明は恥ずかしいが、少しでも成果を挙げて帰社しないと、社長に何て言われるか…。慰められるのも本望じゃない。里美は割りきって営業口調で接客した。もちろん昨日社長に言われた“丈夫で破れず、使用感ゼロ”を強調して。
「本当に丈夫で使用感ゼロなんですか?サンプル頂いて、試してみて本当に丈夫で使用感ゼロなら買ってもいいですよ」
「ありがとうございます。では、サンプルを置いていきますので、奥様とお試しください」
「嫁は里帰り中で、出来れば今ここで試したいんですが…」
想定外の反応に、何て答えていいか言葉を探していると、年下のイケメンはパジャマのズボンを下ろそうとしている。里美は慌てて鞄から試着用のディルドを取り出す。
「試着はこれを使うことになっていますので…」
イケメン君は聞く耳持たずで、パンツをもずり下げ、里美がイケメン君の方を見た時は、パンツに弾かれ、イケメン君のモノが腹を打った瞬間だった。
イケメン君のモノは、既にマックスまで大きくなり、大きさこそ見慣れた旦那のモノと同じくらいだが、角度が旦那とは全く違っていた。しかも、まだまだ大きくなろうとしているのか、ピクピクと蠢いている。
「お姉さんの話しを聞いていて、色々妄想したら、こんなになってしまった」
…続く
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