驚いて状況を理解できない佳子。顔面蒼白で立ちすくむしかなかった。
「佳子さん?聞いてましたか?会社の説明には介護用品と健康器具しか載せてないから知らなくても無理は無いですよ。他の愛人募集の方々には、うちの商品の愛人になって貰ってるんですよ!
そのうち佳子さんにも試してもらうつもりですから!まずは、コレから体験してもらっても問題ないんですって!!」
山口の声が佳子の耳を通り抜ける。頭にこだまするものの理解できない。完全に考える事を拒絶している。
「すみません。私、辞めさせて頂きます!失礼します!」
なんとか声を絞り出してフラフラと控え室に行って着替えて帰宅した。
気がつくと佳子は自宅でシャワーを浴びていた。どうやって帰ってきたのか、山口に何を言ったか覚えていない。衝撃で記憶がとんでしまったみたいだ。
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