ようやくバスルームの掃除も終わり、リビングに戻ると正午の少し前だった。
書斎にノックする佳子。
「斉藤さん大丈夫ですか?お昼ご飯、召し上がれますか?」
大きめの声で問いかけた。
ガチャと扉が開き斉藤が出てきた。
「そんな大きな声じゃなくても聞こえますよ。あんまり食欲無いけど、いただきます。朝から何も食べて無いんで…。」
いかにも体調が悪そうにリビングのソファーに座る斉藤。
キッチンを片付けながら昼食の下ごしらえもしておいたので、素早く用意しソファーに運ぶ。
「雑炊にしましたよ。」
斉藤の前に置いた。
自分のお弁当はテーブルに広げて食べ始める佳子。チラリと斉藤を見ると少しずつ雑炊を食べているようだった。どんな女を連れ込んだんだろう…
なんでバスルームにあんなモノ落としたままで気がつかないんだ、この人?佳子はモヤモヤしていた。
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