スッキリして書斎に戻ってきた山口。
「廊下まで声が聞こえるぞ。なんだモニター消しちゃったのか?」
「もうプライベートだから、本当に覗きになっちゃうだろうが!バカ!」斉藤が山口を一喝する。
「でもさ~お前だったら自分の彼女に試して感想とか聞ける?俺の作ったバイブ気持ちいいだろ?とか言っちゃうわけ?
無いだろ、それ。彼女の意見が会議とかで発表されたら最悪だし…。
だから好き者にやらせればいんだよ。こんな仕事。色ぼけ女だって気持ちよく稼げるしな。」
山口に言われて、理屈には納得するが気分が悪い斉藤だった。
「あのオバサン、本当に家政婦として雇われてると思ってんだよな…どうやって切り出すかな~」
小さく呟いた斉藤。
「ごめんな。本当に鵜呑みすると思わずに面接の時に言っちゃったんだ。怪しんで辞退すると思ったんだがな…メイド服まで着て家政婦を信じるって、スゴイよな?」
山口は思い出したように笑い出した。
「それにコスプレ衣装、探しちゃったんだろ?
オバサン着たかったんじゃないのか?ウケる!」
爆笑している山口に腹が立った斉藤。
「あのオバサン、いつも真剣なんだぞ。そんな言い方すんなよ!」
自分の言葉に斉藤が驚いた。何で佳子を庇うような事言ってんだ俺は!?
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