時間を忘れて愛し合った
とろけるような甘美な時間・・・
ずっとこうしていたい
夕貴も舞も捨てて
このまま・・・ずっと
「姉さん・・どうする?」
「ん、、」
「もう夕方だよ」
そう言いながら私の髪を優しく撫でてくる
弟だなんて・・・今だに信じられない
「まだ・・帰りたくない」
「舞ちゃんのお迎え行かないと・・ね?」
「いいっ、、一緒にいたいの」
「姉さん」
彼の顔がすこしキツくなった
「子供は・・・大切にしなきゃ」
そこで
ハッと我に返った
女から母親に戻った
「不倫してる男が言う台詞じゃないよね、、はは」
「ごめん、、」
「お互いの人生・・犠牲にしないようにしよう?」
「うんっ、、」
服を着たけど
大波にさらわれるような快感がまた欲しくなって切なくなる
でも、戻らなきゃ
「ねー?」
「ん?なに?姉さん」
「夕貴に言っていい?弟だって」
「あー・・まぁ、いいんじゃない?」
御山くんは微笑んで頷いた
かわいい・・・
私からキスして
抱き締めた
「さっき、怒ってごめんね」
「ううん、私が悪いの」
「子供の頃って大事な期間だからさ、なるべく・・・舞ちゃんの人生壊したくない」
「ありがと・・・」
たぶんお互い分かってる
不倫してるくせに何言ってるんだろって
「ねぇ、結婚しないで」
「へ?、、」
「独身でいて、、ずっと、、」
「ねーさん、わがまますぎ、、」
「だって、、、」
彼をとられたくない
弟だし、好きな男でもあるから
嫉妬がすごい
「彼女さ・・・子供産めないんだ」
「え?」
「体質的にね、それでも一緒にいたいって思う・・・ごめん」
ふつふつと沸き起こる嫉妬心
彼の服を強くつかんで・・・耳を強く噛んでから囁いた
「じゃあさ、、」
「ん?」
「私が産んであげる、、って言ったら?」
「は?、、、」
彼のモノが一瞬にして固くなって私のお腹に当たった
「ば、ばっかじゃねーの?」
「そ、、そだよ、、冗談だよ、、冗談、、」
「・・・・・、、、」
「・・・・、、、」
気まずくなって逃げるように彼の部屋を出た
夜・・・舞を寝かせた後に夕貴と二人きりになった
夕貴の事は好きよ
でも・・・こんな熱い想いになったのは御山くんがはじめて
弟がはじめて
「あの、夕貴」
「ん?」
「前に弟がいるって聞いたでしょ?」
「うん」
「弟・・・ね?御山くんだった」
「へ・・・」
夕貴がポカーンとして固まってしまった
でっちあげた嘘の話をした
「ほんとに・・」
「うん、、」
「なんか嬉しいよ!」
夕貴は喜んでくれた
これでいい
これで・・・・
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