舞と幼稚園の送迎バスを待つ
幼稚園で友達がいっぱいできたよって笑って話してくれて、私も嬉しくなって笑ってしまう
子供嫌いだったけど我が子は違うんだなぁ、、
バスが来た
先生がにっこり笑ってバスのドアを開けてくれる
「まいちゃんおはよー」
「おはようございます♪」
舞がバスに乗って私に手を振る
私も笑って手を振りかえす
「今日もよろしくお願いします」
「はい♪舞ちゃんはバラ組のリーダーなんですよー、しっかりみんなをまとめて遊んだりしちゃって、しっかりした子ですね」
「あはは、、」
やっぱり私の子だ、、、
私が幼稚園の時、お祖母ちゃんが送り迎えの時似たような事言われてたらしいし、、、
バスを見送って
家まで歩いて帰った
ローンもようやく返し終えたし
舞ももう手のかからなくなった
のんびりできるなぁ
花でも植えようかしら
一通り家事をしてから一息つく
もう一人、子供がいてもいいかなって思う
舞はしっかりしてるから男の子がいたら
かわいい弟が
弟・・・・弟・・・
御山くん・・・
もし私の弟だったら
近親・・・相姦・・・・した事になったのかな
それを考えた瞬間
ぞくぞくっと背中に電気が走ったように
体が震えて
うずいてしまう
今だにあの快感が忘れられない
本当にからだが溶けそうになる
二人の男女がひとつになる感覚
私はまだ欲している?
そんなの・・・・ダメ!
ほっぺたをぱしぱし叩いた
私はもう母親なんだから
女になっちゃダメ
御山くんは弟じゃない
たまたま名字が一緒だっただけ
買い物に行こう・・・
夕貴は出世して管理職につくことができた
家族のおかげだって言ってたな
さて、本屋でも行こうかしら
服を着替えて車に乗り込む
昔はブランドにこだわっていたけども
今は安物でも平気
合わせようでいくらでも栄えるもんね
本屋ですこし読みたい本をさがそう
都内だと大きな本屋がたくさんある
若い写真家の女の子の写真集が眼にとまって
なんとなく開いた
大きな大木の後ろにきれいな夜空
蛍が群れをなして大木のまわりを飛んでいる
とても幻想的、、、
有村彩花か・・・名前は知ってたけど24歳なのね
その大木のある地の伝記についても書いてある
姉弟の悲愛、悲しき運命
はは・・・ドラマみたい
「薫?」
懐かしい声に
胸がざわついて
振り返る
すこし大人びた彼
私を見て微笑んだ
「え・・御山くん?」
出会ってしまった・・・再び
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