会社で仕事をしながらも考え事をしてしまっている
どうしよう・・・・妊娠しちゃった
御山くんに言ったらなんて返事されるんだろ
御山くんのほうをチラチラ見てしまう
ダメだ・・・ダメだ
仕事帰りに御山くんに呼び止められた
「先輩、飲みにいきません?」
「うん・・・」
「どしたんですか?元気ない・・・」
私はまわりに誰もいないのを確認した
御山くんをじっと見つめた
泣きそうになりながらも言った
「赤ちゃん・・・できた」
御山くんはびっくりしたようだ・・・眼が泳いでおろおろしはじめた
「ま・・・まじ?」
「うん・・」
「だ、旦那さんは知ってる?」
「うん・・」
「お、俺責任とらないから!しらねぇし!」
御山くんは慌てふためいている
殺意が沸いてくる
信じていたのに・・・・
「御山くん・・・」
「んだよ!先輩だって危険日に中出し許すから悪いんだろ!」
「・・・・落ち着け」
胸ぐらをつかんで睨み付ける
男ってよわっちいな
その場にへたりこんでしまった
「・・・興奮してたんですよ・・・」
「もう・・・おろすしかないのかな」
「・・・・先輩」
御山くんはよろよろと立ち上がった
虚ろな眼で私見つめる
「旦那さんの子として産んでください・・・」
「あの時、ころしておけばよかった」
御山くんをキツくにらんで
私はビルから出た
車を運転して、帰宅した
夕貴が出迎えてくれる
「おかえり、薫」
「夕貴・・ただいま」
なにもあいつの子供だって決まったわけじゃない
夕貴とも中出しをしたんだし・・・
彼の子かもしれない
夕貴に抱きついた
「ねぇ・・・夕貴」
「ん?」
「名前決めよ?子供の」
「うん、、」
胸のなかのもやもやが晴れないまま
私は・・・・子供を産んだ
数年後
私はすっかり専業主婦になっていた
「ぱぱ行ってらっしゃい!」
「舞、いってきます、、、」
夕貴はデレデレしながら出社した
「まま、だっこ」
「うんうん、、」
私もデレデレだ、、、
子供ってかわいいな
子育てがこんなに楽しいなんて思わなかった
舞は私と夕貴にかなり似ている
御山くんとの子じゃない
これは間違いない・・・
よかったんだ、これで
御山くんとはもう会ってないし
もう関係も終わった
私も今年で30歳だ
まだまだ美しくいられているけど
もうおばさんかなぁ?
・・・・なぜだか分からないけど
子供を産んでからのほうがナンパされるようになったのだ
前より大人の魅力が増したのかしら
このまま・・・平和が続いてくれればいいな
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