マンツーマンで教えるのは結構大変
御山くんは結構優秀なようだ
大学卒業してすぐだから22歳くらいかな?
かわいらしい顔だな
夕貴と真逆
弟がいたらこんな感覚だったのかも
「先輩、チェックお願いします!」
「はい、了解」
残業なのに元気あるなぁ
若いって素晴らしい
「うん、いいね」
「ありがとうございますっ」
「御山君、優秀だね」
「いえ、、そんな事は、、」
照れて頭をぽりぽりかいた
なんかいい仕草するな・・
本当に弟ができたみたいな感覚
もう夜の8時か
どうせ帰っても夕貴はいないし
二人しか残ってないから・・・
「御山君、飲みに行こうか?ご褒美におごってあげるよ」
「え?、、」
「遠慮しないでいいよ」
「あ、じゃあ!、、やった」
なんか面白いなこの子は
居酒屋でつまみとお酒を頼んだ
私は酒豪ではないけど強い方かな
御山君は嬉しそうな顔をしている
「薫先輩ってかっこいいですね、美人さんですし」
「はは、んなことないよー」
「俺も数年後にはこうやって後輩におごってるんでしょうかね」
「はは、だろうね」
酒のおかげて色々と話を聞けた
なかなかおとなしそうに見えるけども男らしい部分もあるみたいだ
こりゃ、モテるな
社内恋愛は禁止されてる
モテて仕事に支障が出ないといいけど
この子は私が育ててみたい
「御山君、彼女は?」
「あ、まぁ・・いますよ」
「好きなんだ?」
「はい、大好きです!、、いつか結婚します」
彼はニコッと笑ってそう言った
若いなぁ・・・
結婚って夢見てたものよりもだいぶ違うものなんだよね・・・
彼は若いから知らないんだろうけど
妥協と諦めが結構ある
幼馴染み夫婦の私たちにさえ・・・
いい時間になったのでそろそろ帰らないとな
「あの、薫先輩」
「ん?」
「メールアドレス教えていただけませんか?」
「あー・・ごめんよ、既婚者だから気軽には教えられないんだー、ごめんね」
「あ、いえ!いいんです」
夕貴とは決めたルールだ
異性にメールアドレスを気軽に交換しないって
浮気なんかするつもりないし、したくもないけどね
でもまぁ・・・彼にならいいかなって思った
弟的な存在だからかもしれないけど
「と、まぁ・・・堅苦しい事言ってても仕方ないしね、いいよ、交換しよ?」
「わ、ありがとうございます!」
「仕事の分からない事とかあったら教えてあげるからね?」
「頼りになるなぁ、、了解っす!」
なんだか面白い子だなぁ
ばしばし育てていくかな
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